今日の大手紙社説

 テーマは揃って日銀人事と党首討論。そしてどれも同じ。そして自分からはほとんど意味なし。
 これは明日のテーマかな⇒韓国総選挙、与党ハンナラ党が過半数獲得=中央選管 | ワールド | Reuters

9日投票の韓国総選挙は、即日開票の結果、保守系の与党ハンナラ党過半数議席を獲得したもよう。中央選挙管理委員会が10日未明に発表した暫定集計結果によると、ハンナラ党は、定数299議席のうち153議席を獲得した。

チベット問題クリップ

 ワタシの問題関心としては⇒朝日社説 聖火リレー―中国が試されている : asahi.com:朝日新聞社説 - finalventの日記

中国国内でどのようにチベットの事件が報道されているかはYouTubeでもわかる。まずそこが非難されるべきだ。どうすべきか。きちんと普通のインテリに語らせたらいい。

 中国の普通のインテリの声というのが聞けないものかと思っていたが。
 via⇒香港リベラル派知識人のチベット論 - 梶ピエールの備忘録。
 ⇒梁文道:チベット問題の最大公約数を探る - 思いつくまま

はあ、そうだったのですか

 韓リフ先生⇒■[話題]書評って大変だよ : 2008-04-10 - Economics Lovers Live

僕が最初に書評の訓練とその難しさを知ったのは、30になって大学院にはいり、故高須賀義博先生の講義にでたのがきっかけだ。高須賀先生は僕らに「専門家になれば書評を書く機会があるのでいまのうちに練習しよう」と講義のうち一こまをその指導にあてた。いまでもそのときの思い出とアドバイスが僕の書評のベースである。故人に責任をかぶせるつもりではないが、僕の書評が辛口なのは高須賀先生の指導のたまものである 笑。

 はあ、そうだったのですか、って高須賀先生に学ばれたのでしたか。
 ⇒極東ブログ: World 3.0 という雑想
 ⇒ちなみに私の世代的にはこんなあたり… - finalventの日記
 ⇒私が突っ込む話ではないが - finalventの日記

はてな村で書いていてそこが難しいんだよね

 ⇒うさんくさい - jkondoの日記

例えばはてなブックマーク人気エントリーを読んでいる人はほとんどいない(昨日の彼は「そういえば最近はてブというのを見ることがあるけど何なの?」という感じだった)。だから、なんだかよく分からないネットでちょっと話題の揉め事とか、意味も分からず怒っている人の存在すら知らないという人ばかりだ。

 はてなブックマークは意味論的に、いやもっと簡単にいうと、カテゴリー的に分けて、多様な関心のインタフェースを作らないともう使えないレベルになっている。
 それと、やっかみにとられるかもしれないけど、一部のブロガー/ニュースサイトのファンぶくまみたいのが実際にはもうノイズになっているので、そこを実質抑止というか別カテゴリー化する仕組みがないとね。もちろん、そこが話題の焦点になることが多いので抑止だけでいいわけはないけど。
 ついでにいうと、ネガコメ論がはてな村的に盛んで、いろいろ議論が盛り上がっているけど、普通に見たらあれは異常な世界ですよ。特に、ネガコメが楽しくてブログよりネガコメつけまわっている一群の人を抑止するシステムは必要。っていうか、これもうはてな村的な内部の議論でどうにもならない。(この件ついては以前書いたけど、ぶ米をダイアリーに実質統合させることで、被コメントのエントリーとコメントを同じレベルにしないと)。
 ついでのついでいうと、「はてな村なんてどこにあるの?」「だれがネガコメ5?」とか、そういうレトリカルな疑問もあまりにはてな村。最初にいうとネガコメ5なんてギャグなんだから村の話題だよ。で、はてな村はどこに?だけど、そんなのはてなブックマークに決まっているじゃん。っていうのは、他にどのSBMサービスがあの不気味な雰囲気だせるんだっつうの。だいたい話題のぶくま見れば、IDで認識できるじゃねーの。つまり、村民だよ。はてな村なんだよ。

一日中ネットに張り付いているような人たちが、新しいネタやサービスを追いかけ続けているその後ろに、置いてきぼりにされた大集団、みたいなものがあって、実はそちらがマジョリティなのだ、という現在の構図がようやく最近実感としてつかめてきた気がする。

 遅すぎ。
 それと、置いてきぼりされているわけじゃないのな。
 置いてきぼりとか見ていると幽霊に会うばかり。
 ネットのマジョリティが潜在的になにを求めているか、それにこれまで積み上げてきたはてなアイデンティティがどうサービスとして答えられるか、そしてそれに答えることで、はてなのアイデンティはどうなるかということ。
 ほいで、自分でも矛盾しているけど、はてなアイデンティティというの半分は「はてな村」ですよ。はてな村の知性をどう、オープンな知性に変換するかというのが求められているとかいうとちょっと抽象的だけど、最低でもインテリジェントなDB化はほしい。
 でと。
 はてな村で書いていてそこが難しいんだよね、というのは、実際、なんたらかんたら言っても私なんかもはてな村にいるわけですよ。だけど、その内部に向けて書いてちゃダメだし、なんつうか、すでにコアなはてな村民は実質Twitterのほうに逃げているじゃないですか。
 ま、ちょっと粗く書いたけどね。
 「はてな村なんてどこにあるの?」「だれがネガコメ5?」とかのぶ米、禁止な。
 
追記
 こう考えちゃうのがいかにも村長⇒はてなブックマークのコメントで傷ついた人を助けたいと思うのなら - ARTIFACT@ハテナ系

メドヴェージェフ(Medvedev)、メモ

 べた⇒ドミトリー・メドヴェージェフ : ドミトリー・メドヴェージェフ - Wikipedia
 べた⇒Dmitry Medvedev - Wikipedia, the free encyclopedia
 ほいで⇒Putin's Choice: A Profile of Dmitry Medvedev - RADIO FREE EUROPE / RADIO LIBERTY

Dmitry Anatoliyevich Medvedev was born in Leningrad on September 14, 1965, the only child of a family from the ranks of the Soviet intelligentsia. His father, Anatoly Afanasiyevich Medvedev, was a professor at the Leningrad Technological Institute. His mother, Yulia Veniyaminovna Shaposhnikova, was first a teacher at the Hertzen Leningrad Pedagogical Institute and then a guide at a city museum. There has been widespread speculation that his mother is Jewish.
 
However, after his selection the Russian Orthodox Church strongly endorsed Medvedev's candidacy and declared that it knows him as a "believer." In an interview with "Itogi" on February 19, 2008, Medvedev admitted that he was baptized at a "mature age." He also implicitly denied rumors that he was Jewish by saying that his maternal grandparents originated from Belgorod Oblast and had the Russian-sounding surnames Shaposhnikov and Kovalyov.

それって

 ⇒ほかの言語から引っ越してきた人がつまずきやすい点 - 西尾泰和のはてなダイアリー

座標の値が整数じゃないんだ。きっと単精度か倍精度の浮動小数点数だろうな。

 twip じゃね?
 みたいす⇒305cc BLOG » Flashのピクセル計算の最小単位「twip(トゥイップ)」 その2

はてなインテリジェントDBインタフェース案

 書かないと機会を逸してしまうかもなので、さらっとメモ書きしますよ。
 まず、最初のインタフェースモデルは、ます裏ページから始まります。裏ページというのは、はてぶのついているページですよ。ちょっと話題になるようなことをブログのエントリに書くとか、面白いニュースがあれば、はてなユーザはぶくまするわけですが、このぶくまによって、ぶくま裏ページができる。

 で、この裏ページに集まったはてな村が、チョーキモ、なんだけど、その抑制についてはまた別途(つうかはてな市民に情報鋭敏値を付けてそれでフィルターすればいい。ネガコメ書いては捨てIDするやつとかダイアリー書いてもないっていうか非市民はリストから表示上はアボーンすればネガコメは消える。それで消えないネガコメは根性ありですよ)として、この裏ページから、どこにも行けない。いやあちこちリンクがあるからどっかページを開くことができる。たとえば、かならずキーワードとタグがありそれぞれリンクになっているからそこから関連情報が開けるかのように見える。
 でも、その先の情報が今のはてなだと現実的には何にもないのですよ。
 これは話が逆というか、このタグとキーワードによって、話題となるWebページのメタデータができているわけですよ。
 だから、このメタデーターを検索に有効利用するようなインタフェースを作れば便利なんです。わかりますか?
 たとえば。
 はてなブックマーク - 津田大介:「青少年ネット規制法」成立はほぼ確実 その背景と問題点 (1/3) - ITmedia News
 があるとする。
 ここで「津田大介」に関心を持つ人ならここから情報が辿れるけど、「津田大介」ではない意見がどうやって探れるかですよ。あるいは、タグの「ネット規制」とキーワードの「高市早苗」でどのような情報を、過去のはてなからマイニングできるか? 
 この単純なモデルでいうなら、繰り返すと裏ページのタグとキーワードでそのWebページのメタデータができているのだから、それを検索に使えるようにするということ。
 もうちょっと具体的には。
 それらの3つ程度の要素を選ぶと、Wikipedia風な情報ポータルのように過去のはてな情報が整理されると便利です。
 で、このとき。
 できたらオントロジーを使いたい。たとえば、「読みたい本」「本」「book」「booklist」みたいなタグをばらかしてないで辞書的に整理して検索の関連にすればいい。
 検索の評価付けは、はてぶ数やはてな市民情報鋭敏値みたいなもので序列化するといい。
 こうした裏ページのインタフェースができたら、そのままオモテのインタフェースにも使える。いかにもGoogleライクなキーワード検索みたいに。
 それと、このキーワード検索のAPIはてなダイアリーのエントリごとに「お勧め情報」として表示するようにするといい。現状では、お隣ダイアリーしかないし、昔のままにダイアリーなんだよ。情報はエントリベースに分けたほうがいいです。
 あと、3つ。
 1 「あとで読む」タグや「これはひどい」タグのように、ある種の話題性タグがある。これは意味論的に処理するのではなく、それ自体が情報価値を持つような処理をするとよいでしょう。
 2 いまのはてぶの面白さは、電車のなかの釣り広告的なビビッドなものだけど、現状、CSSPHP小僧、分裂君・ダンコーガイファンといった、普通の人なら見ないでしょそれみたいのが上位に上がって他の話題を押し下げるからキモイんですよ(両アルファブロガーさんごめんね)。これを抑制するような仕組みがあると、見やすい。っっていうか、はてぶフェミニンみたいなもの作ってもいいと思う。
 3 ちょっと自分でも考えていてよくまとまらないのだけど、「どんな何がしたい」インタフェースがあるといい。「ゴールデンウィークに大阪に行きたい」「チーズ入りのオムレツが作りたい」「PHPのよい入門書が知りたい」みたいに、限定された対象へのアクションから情報が見えるようなインタフェースがあると便利。これは、基本的に過去のキーワードやタグのもつ、行為対象性みたいな部分をオントロジカルに取り出すといい。「大阪」の属性ではなく、「大阪」にどうするみたいな。「オムレツ」の属性じゃなくて、「オムレツ」をどうするとか。プロパティじゃなくて、メソッドを整備するようなインタフェース。
 
追記
 Twitterユーザーをどうはてな村に戻すかについては書いてない。っていうか、そこはちょっと切り口がちがうっていうか、コミュニケーション的な部分。ざっくり言うと、Twitter対抗のサービスじゃなくて、Twitterに寄生するサービスがいいと思うけど、インテリジェントなTumblrみたいな。つまり、キーワードとかでTumblrするような。

「多宇宙と輪廻転生―人間原理のパラドクス(三浦俊彦)」読んだよ

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多宇宙と輪廻転生―人間原理のパラドクス: 三浦 俊彦

「私」 のいない宇宙はありえたのか
超能力も輪廻も終末もオカルトも、『トリック』 も幸福論も多宇宙も。なぜ論理を尽くさないのか? 厳密なロジックで誤謬を暴き、「人間原理」 で錯覚を正し、観測主体(意識)と宇宙とのあいだを解明する。

【目次】

まえがき

序 この世に生まれることの難しさ / 輪廻の必然性
 1 「私」 という不合理
 2 純粋個体と純粋自我
 3 繰り返す 「私」
 4 重なり続ける 「私」

Ⅰ 超能力と超難問

1章 語用論的独立性 ――仮説と証拠の、正しい関係
 1 〈手品〉と〈この手品〉
 2 〈予言〉と〈首輪の予言〉
 3 仮説確証のための必要十分条件
 4 〈全体的証拠の同定〉と〈語用論的独立性〉

2章 意識の超難問
   ――疑似問題から純問題へ 「私はなぜ他の誰でもなく、三浦俊彦なのか」 の誤謬
 1 意識の 「超難問」 ?
 2 本物の問題へ――機会コスト、ナルシシズム、そしてカオス
 3 ファインチューニングの謎

Ⅱ 多宇宙と多精子

3章 強い人間原理 ――多宇宙説がすべてを解く?
 1 ファインチューニングはいかに説明するか
 2 多宇宙は〈この宇宙〉を説明しているか?
 3 逆ギャンブラーの誤謬?

4章 指示の因果説 ――「私」 の誕生 どこに確率が作用するのか
 1 多宇宙、多惑星、多生態系
 2 指示の因果説
 3 多宇宙と多精子
 4 宇宙の全体論

Ⅲ 文明の終末

5章 事前確率と事後確率 ――「論理で終末を予測」 できる時代 その1
 1 「終末論法」 への反論
 2 仮説とデータの依存関係
 3 終末論法ふたたび、そして再反論
 4 終末論法みたび、そして再々反論

6章 終末論法の構成的ジレンマ ――「論理で終末を予測」 できる時代 その2
 1 地球人であることは 「私」 の本質か?
 2 地球人であることは〈全体的証拠〉の一部か?
 3 自己言及的反論
 4 準拠集団の恣意性?

Ⅳ 皆既日食の原理

7章 強い観測選択効果 ――「論理で終末を予測」 できる時代 その3
 1 準拠集団の制限は正当か
 2 あなたはなぜ、人間の平均よりずっと知能が高いのか?
 3 ウルトラファインチューニング
 4 皆既日食の原理

8章 SSSA ――皆既日食が本当に意味すること
 1 ウルトラファインチューニングへの諸説明
 2 ファインチューニングは神を反証する?
 3 「強い観測選択効果」 と 「強いSSA」

Ⅴ 眠り姫問題

9章 一人称的確率問題 ――眠りの森の美女
 1 一見単純な確率問題だが・・・・・・?
 2 明晰なあなたと茫然たるあなた
 3 仮説の自己確証


10章 極端な眠り姫問題 ――安眠のための徹底考察
 1 傲慢な思弁、無謀な賭け
 2 コインはいつ投げられるのか
 3 主観的にフェアなコイン
 4 繰り返し実験再解釈、そして終末論法

Ⅵ 輪廻転生

11章 霊体、ゾンビ、そして転生 ――「同一人物」 とは何か
 1 グルジエフの原理
 2 魂仮説とゾンビ仮説
 3 有意義な概念的相違
 4 輪廻転生観の論理

12章 いのちと解脱 ――輪廻する倫理
 1 生まれそこねた命と 「二つの常識」
 2 未来世代と過去断罪
 3 自殺肯定論
 4 解脱の倫理

終章 輪廻か多宇宙か
 1 輪廻転生観と様相実在論
 2 輪廻転生観と多宇宙説

あとがき
参考文献

付論 「意識の超難問」 の論理分析

 ディテールまできっちり読み込んだわけではないけど、ああ、そうだよねとそれなりにけっこう納得した。
 つまり、本書のいう輪廻転生。
 私もすでにちょこちょこここだのTwitterとかでもほざいているけど、輪廻転生みたいなオカルトかよ気違いみたいなことをそれなりに理詰めで考えていたので、ほほぉこれはいいツールかもみたいな感じでした。
 でも誤解なきように言えば、別に輪廻転生を信じてるということじゃないので、そこんところはよろしく。
 話を戻すけど、こんなものかな。
 あと⇒三浦俊彦の世界(MIURA Toshihiko's World):〈人間原理〉と〈可能世界〉のページ
Anthropic Principle & Possible World 予備のページ

 「眠り姫」問題は本書の定式どおりなんだけど、中島義道が言っているところとちょっと関連して思うことはあり。

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「私」の秘密―哲学的自我論への誘い (講談社選書メチエ): 中島 義道
 ぶっちゃけ言うと、死と眠りは、意識主体からは区別できない。
 ようするにこれは、眠りに関連する意識保持の権利みたいなものと、時間・確率論でもある。
 道元大森荘蔵的には答えが出ていて、つまり時間の迷いに過ぎない。確率というのは実はなにも語っていないということ。このあたりは、三浦俊彦の議論とちょっとぶつかる。