今日の大手紙社説

 特にないな。というか、メディアも世論もいわゆる大連立を求める素地はあったのだろうから、その意味ではナベツネの操作の勘がぼけていたのかもしれない。というか、そういう微妙な情報操作がうまく通じない大きな社会変化を遂げてしまった後なのかも。

日経春秋 春秋(11/23)

 文章的にはよくわからんが、いい視点だと思う。
 いろいろ人生にチャレンジしたらいいんじゃないか。いろいろやっているうちに人生は消耗して終わる。カネというのは使うためにあるのに、不要なものを溜め込むのはむしろ人生の無駄。「おまえさんがカネを貯めなくても誰かが貯めている、おまえさんは何をして生きる?」っつう問題。ただ、カネというのは常に魅惑。世の中の血液であるべきなのだけど、なかなかマモン性は消えない。

毎日社説 社説:党首会談 意思決定のルール作りを急げ - 毎日jp(毎日新聞)

 脱力するなあ。意思決定のルールというのは実際にはある程度インタフェース的な役員を決めざるをえないわけで、いわゆる連立と言い換えてもいい部分はある。というか言葉だけが多様に踊っている。そしてその実質はないのだから、どうにもならない。

読売社説 銀行中間決算 成長戦略の練り直しが必要だ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 よくわからないが銀行に戦略なんてあるのか? 放言になってしまうが、なんのビジネスをする企業なのかよくわからない。金貸しでしょ。でもその本業をこれまでやってこなかったのだから、何もできなくて当然ではないか。
 放言はさておき、地銀をどうすんだろ。

読売社説 党首会談 これでは「参院無用論」が出る : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 というか参院無用。
 とはいえ、政局にはこんなに使えるものだったかと唖然。
 小沢の心中としてはここから衆院選にどう持ち込むか、心中察するにつらいだろう。ざっくりと言えば小沢は負けた人生ということになるのだろうと思う。なかなか面白い政治家だった。
 比較して小泉だが、これも存外に面白い政治家だった。それなりに芯のある人というか熱意のある人だったが、勝負師的な勘がものすごかった。今にしてみれば安倍の失墜は読んでいただろうし、森派の限界もよく見ていた。長期的なビジョンなどはもともと無かった人かもしれないがこういうエートスが政治を動かすのだとは思った。
 それに比べると小沢のエートスは半径5mくらいだろうか。1mの人はみんな幻想を抱いて誤解して消えていく。人徳ないなではあるが政治というのの本質はそんなものかもしれない。

朝日社説 万能細胞―日本からの大きな一歩だ : asahi.com:朝日新聞社説

 おや今頃出てきたか。しかもわかりやすい人物ストーリーだ。
 今回の話、いろいろコメントでご意見をいただいた。自己弁護するわけではないが、私のこの情報への評価はいつもの手順的だったかと思うが誤解されている面もあるだろうか。私は学問的なものは国際的な評価から見る。
 私は基本的に欧米型の学問薫陶を受けたせいであまり日本のアカデミズムを評価していない。というかその後もそうした分野に隣接することもあるのだが、主要学会誌はすべて英文だったなという思いがある。ただ、それをもって日本の学究者が劣るわけでもないし、またべたに日本国にどうたらというものでもないだろう。
 このあたりはなかなか通じないかもしれないが、学問というのはアート(手芸的)な部分がありそれには薫陶というかdisciplineが必要になる。そのあたりは学部でもきちんとうける環境があればいいのだろうと思う。
 ⇒極東ブログ: [書評]アリはなぜ、ちゃんと働くのか(デボラ・ゴードン)
 この本は意外とそうしたartやdisciplineが描かれていて面白かった。
 ネットではどうもイデオロギー的にまたジョークが理解されずにヘンテコな評価が多いが、藤原正彦先生のこれは学問を志す、あるいは関心を持つ人は高校生くらいで読んでおくといいと思う。

cover
遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス (新潮文庫): 藤原 正彦
 一般論だが、ネットというのはどうしても雑なメディアになりがちで、私みたいにもとから雑な人間はそれなりに平滑的に表現するのだが、いわゆる専門家は多分に社会性においては奇矯なものでそこが雑に露出する。それを見て、あーこの人はバカだと思いがちだが、人というのは多面的なもので、むしろ懇意というかよく接していかないとよい部分が受け取れない。というかネットはせっかくいいメディアなのだから、夜郎自大をみんなが伸ばしていくのもどうかと思う。まあ、夜郎自大はおまえだよ、かな。そういうのもテンプレ的でつまらないような。

快晴

 なんか雰囲気は年末、でもないか。天気図を見ると等圧線が込んでいるがその後広がる。明日は少し今日よりも暖かいかもしれない。
 考え事で疲れると遅れてじわっと身体に疲労が広がる。歳かなとも思うが、以前もそうだったのがある意味身体に慣れてきているのかもしれない。
 海外にオーダーしたものがぼそぼそと届き、この季節にありがちな関税スルー状態もありそうだ。このシーズンは大変だな。
 通販というか宅配が一段の便利になったのと車で巡回できる近所にショッピングセンターが充実したこともあり、沖縄生活で慣れた備蓄型ではなくなりつつある。と同時になにか原点のようなものを失いつつあるな。
 また歳の話だが、人にもよるのだろうが、欲望の質というのはなにか変わってくる。このなにかという部分が非常に言いづらい。性欲とか減退して精神的なものになるといった単純なものではないし、谷崎・川端みたいに老人変態系への道というのでもない。ただ、情報と時間のチューニングという生き方の技術は必要だ。その過程で、というかバイプロセスとしていろいろなものを諦めていかなくてはならないのかもしれない。何かをするために諦めるというのとちょっと違った感じで。

ネットの風景

 その1⇒切込隊長BLOG(ブログ): 分からないなら黙っていてくれ(笑)

 不思議データが回覧されてて「おかしいな」と思ったら、an+1=f(an)な数列がsamで全部数字足されて、その数字を元に「したがって本件はAです」みたいな結論をつけて会議で報告するのはどうかと思うわけですよ。

 そのツッコミ。

sumじゃないのか。
Posted by: とおりすがり。 | 2007.11.22 at 22:25

 Excelなんかもそんな感じ。
 その2⇒帰国チャイルド - 猫を償うに猫をもってせよ

 「帰国子女」も一時期問題になったが、うまい言い換えが見つからなかったようだ。これは私も、男は子、女は女というのはいかんから変えた方がいいと思うが、「帰国子供」じゃおかしいから「帰国チャイルド」とやればいい。ほら、お前ら英語好きだろ。日本政府の米国追随は許せんが、反米的な米国の大学教授の言うことは大好きなバカ左翼どもよ。

 猫猫先生吠える。(教訓:若い奥さんもらうべし。)
 その3⇒ブラジルコーヒーは苦い?甘い? <HSBCのBRICs情報> /マネックス証券 - ネット証券
 最近はでもブラジルでも非ブラジル的なコーヒーが飲まれるようになって、コーヒーが美味しいねという感想も多いらしい。

そうだよ増田

 ⇒いろいろ思うところはあるけど

スイーツ(笑)っておいしいんだよね、実際のところ。
自分が実際にしゃべるときにいまいち「(笑)」を乗っけられないのは、それが原因。

 つうかバカほっといて美味しいスイーツ食ったほうがいいよ。けっこうなパティシエがいろいろ個性や感性を表現できるようになって、はっとするくらいのがあるよ。そういう、なんというか、すぐれた天性が開花できる場があるのをわかりもしないで嘲笑するのはただのほっとけバカだよ。

現時点ではあまり広められないのだけど

 つうわけで解説はなしね。
 ⇒Black cohosh stops breast cancer growth in the lab
 過大な期待はできないけど、頭ごなしで否定するものでもないだろう。ただ、これはマーケットとどう結びつくか国家がどう介入するかは要注意。
 幸い日本ではあまりbreast cancerが問題にはならないが。
 そういえばこれも⇒Milk thistle has anti-cancer effect - UPI.com
 こちらは製品的には欧米では標準化されている。きちんと解説したほうがいいのだけど、ちょっと関連する問題が重すぎるのでこの程度で。