日経社説 外貨準備運用は入念さ必要

 この問題を社説に取り上げただけでも日経の価値がある。
 まずこれは事実。

 外貨準備の運用改善について、政府内で議論が起きている。運用先を多様化し、利回りを高めていくべきだという意見である。円換算で約110兆円にのぼる資産の運用についてまじめに論じるのは望ましいが、実現には詰めるべき点が多い。
 外貨準備は円売り・ドル買い介入などで政府が取得した外貨建て資産で、6月末の残高は9135億ドル強と中国に次ぎ世界2位の規模である。主に米国債で運用している。

 ポイントは米国債というところ。

 いま米財務省が気をもむのは、途上国を中心とした外貨準備のドル離れ加速である。そうしたなかで、日本が積み上げたドル資産をいきなり他の通貨に移すと言ったら、米国は金融市場への影響を考え当惑するだろう。10年前、当時の橋本龍太郎首相が「米国債の売却」に言及し、波紋を広げたこともある。米国から不用意な誤解を招かないためには事前の入念な説明は欠かせない。

 それもあるのだが、国家が博打をするんじゃねーとか私などは思う。
 日経は触れていないのだが、こんな動向が出てきたのは中国が国家でファンドやりはじめてしかもという状況。
 これね⇒極東ブログ: 米国がなぜか今時分ヘッジファンド規制に頑張っているのに
 このエントリはあまり受けなかったようにも思うが、私自身この問題に半可通なので、この先が多少わかっていてもずいと推し進めて書くわけにもいかない。それにしても、日本のマスコミはこの問題にも触れないものだなと思う。識者はわかっているのだろうが、みなさんなにがしかステークホルダーなのでしょうかね。

産経社説 【主張】天下り聴聞拒否 官僚はそこまで偉いのか

 良社説、とかいうとこれもいかんかな。というのもこれも参院選のどたばたに過ぎない些細なことだが。しかし、個別事例として見れば面白いな。

 国家公務員の天下り根絶策を検討する政府の有識者懇談会が行った公開ヒアリングに、出席を求められた中央官庁の事務次官OB7人全員が欠席していた。官僚の傲慢(ごうまん)ぶりも、ここに極まったというほかない。
 しかも、事務を取り仕切る行政改革推進本部事務局と次官OBの各出身省が、いわば合意の上で、本人に連絡すらしていなかったという。開いた口がふさがらないとはこのことである。
 「意図的か、意図せざるかは別として、結果としてサボタージュを行ったといわれてもやむを得ない」
 安倍内閣で公務員改革の前線指揮を執る渡辺喜美行革担当相は、そう怒りをあらわにしたが、欠席戦術に自身の専属スタッフまでが関与していた事態は深刻だ。こうした官僚の組織ぐるみの抵抗には、厳正な処分も含め、毅然(きぜん)たる態度で臨む必要があろう。

 まあ、笑える。笑って過ぎゆく問題じゃないのだけど。

毎日社説 外交・「プリンシプル」が大事だ

 さてと、むっとすべきかこの程度の認識かと言葉を飲み込む。
 プリンシプルというなら今の英露関係こそプリンシプル。
 執筆子もしかして「グレートゲーム」の意味を知らないのかもしれないので、ウィキペディアでも。
 ⇒グレート・ゲーム - Wikipedia

グレート・ゲーム(英語:The Great Game)は、中央アジアの覇権を巡る大英帝国ロシア帝国の敵対関係と戦略的抗争を指す。アーサー・コノリーが命名した言葉といわれる。

 まあ、20世紀から現在の状況は違うので毎日新聞のようにいきなり広義に捉えてもいいのだが、普通は、まず、この言葉を聞いて原義の中央アジア地政学というものを思う。
 とすれば、これだろ、日本が関わってるのだから。
 これ⇒極東ブログ: 日本もカザフスタンのウランにはなりふり構わぬ資源外交
 これも⇒極東ブログ: ペトロカザフスタンまわりの話
 なんで日本のマスコミは日本が関わっているこの手の問題をスルーしてしまうのだろうか。
 もうちょっと言えばこういう問題もある。
 ⇒極東ブログ: [書評]沿海州・サハリン近い昔の話―翻弄された朝鮮人の歴史
 この先に変な絵が描けるかもしれないのだけど、そこまではしない。

読売社説 車の生産停止 「カンバン方式」の思わぬ弱点

 この話だが、まったく違うとは思わないが、どうもトヨタの動きが機敏なのでその内情を取材したほうがいいと思う、というか、この社説はブログでもかける程度のことなんで、聞屋さんは地べたの仕事をしてほしい。

朝日社説 「中国製食品」―安全管理こそ生きる道

 おやっと思った。

「段ボール入り肉まん」はテレビ局のやらせ報道だったという。それを聞いて二重に驚いたが、半ば信じさせるほど、中国産の信頼性が揺らいでいる。

 朝日新聞がそう書くということは、二重のやらせだったのかな。

 日本も威張れたものではない。期限切れの材料を使った食品や、偽の表示の食品が出回って、食品への信頼が揺らいでいる。他山の石としたい。

 おいおい。食の安全性の問題で並べるような次元ではないよ。というか、外国人が日本をコケにするような口まねを大人の日本人が公に言うもんじゃないよ(食品関係者をバカにしているよ)。

晴天

 雨にはならないようだ。天気図を見ると前線は東西にあり日本はその狭間。梅雨があがったという印象は受けない。
 宙ぶらりんな感じがする。夢はなにか見たが忘れた。あまり思いが浮かばない。空いた時間でふんふんとハムとか作ったり、暗い部屋でビールを飲んでいたり。読みかけの本も読みかけのまま。夏ということかな。