産経社説 【主張】天下り聴聞拒否 官僚はそこまで偉いのか

 良社説、とかいうとこれもいかんかな。というのもこれも参院選のどたばたに過ぎない些細なことだが。しかし、個別事例として見れば面白いな。

 国家公務員の天下り根絶策を検討する政府の有識者懇談会が行った公開ヒアリングに、出席を求められた中央官庁の事務次官OB7人全員が欠席していた。官僚の傲慢(ごうまん)ぶりも、ここに極まったというほかない。
 しかも、事務を取り仕切る行政改革推進本部事務局と次官OBの各出身省が、いわば合意の上で、本人に連絡すらしていなかったという。開いた口がふさがらないとはこのことである。
 「意図的か、意図せざるかは別として、結果としてサボタージュを行ったといわれてもやむを得ない」
 安倍内閣で公務員改革の前線指揮を執る渡辺喜美行革担当相は、そう怒りをあらわにしたが、欠席戦術に自身の専属スタッフまでが関与していた事態は深刻だ。こうした官僚の組織ぐるみの抵抗には、厳正な処分も含め、毅然(きぜん)たる態度で臨む必要があろう。

 まあ、笑える。笑って過ぎゆく問題じゃないのだけど。