日経 春秋(7/24)

地震で柏崎の工場が止まれば、国内で多くの自動車製造ラインが止まってしまうほどだ。発明と決断、継続と努力で地域に生き残った産業競争力。その伝統の蓄積にも、地震は無遠慮に打撃を与える。

 まあ、なんだか今日はエンジニア感みたいな連発だが、エンジニアは「地震は無遠慮に打撃を与える」とか考えないですよ。たぶん研究者も。というか、事実は事実。済んだことでそこからどう学ぶかだけですよ。どうせ前に進むしかないんだし。

日経社説 原発安全の駆け込み寺でないIAEA

 産経と同じテーマで内容もそう変わらないとも言えるかもしれないが、これなんか文系的だなと思う。

 同原発は昨年の改定前の耐震設計指針に基づいてつくられているが、すぐ近くの活断層を考慮しなかったミスは言い訳できない。原発は多重防護という考え方で安全性を確保しているが、同原発のほとんどの事象は想定外と言って片づけられるものではない。地元や関連機関への報告の遅れなど、東電の対応にも問題があり、これでは原発地震防災への疑問は広がるばかりだろう。

 支離滅裂なこと言っているなとかエンジニアは思うのではないか、こういう文章。というか、世の中に出て文系なお偉いさんにこの手のことを言われても返す言葉はないよな。はあ、ごもっともでありますとつぶやき、で、誰が設計・建設・保守をとか言い出せない。

産経社説 【主張】IAEA原発調査 有益だが過大評価は禁物

 これを良社説というととばっちりが来そうだがIAEAも一応専門家がいるのでわかるところはわかるのではないか。

 柏崎刈羽原発の原子炉4基は、震度6強の揺れを感知して自動停止した。定期検査で止まっていた残り3基も問題なかった。地震動の加速度は想定を超えたが、強度に余裕を持たせていたので、原子炉建屋は持ちこたえて無事だった。
 この事実は、東電も国も自信を持って世界に伝えてよい。IAEAの調査に対しても強調すべき要点である。同発電所の6、7号機は、地震の揺れに強い改良型原子炉(ABWR)であることも忘れてはならない。

 この部分だね。日本の技術は大したものだなと思うのと、その技術の運用に奇妙なずれがある。まあ、もっとズレがあるのは広報だろうが。
 余談だが、私の父がエンジニアだったし私が子供の頃、私が接した大人の少なからぬ人がエンジニアだった。エンジニアというのはけっこう冷やっと世界を見ている。そういえばエンジニアではないが山本七平もいろいろなものを冷やっと見ている人だった。というか、案外そういう影響を自分も受けているかな。
 まあ、まいどまいどだけど、理科系で奇妙な優越コンプレックスを持つ人が多くてお前は理科系じゃないだろ攻撃を連発するのをよく見かけるが、それは置いてといて、最近私はネットを見ていて、ああこいつの頭は理科系だわと思う人のほうがわかりやすい。数式とかそういうんじゃなくて。また、いわゆる「論理的な議論」と「数学的なものの考え方」とかじゃなくて。理科系とエンジニアは違うといえば違うのだけど、エンジニアというのは世界も冷やっと見ているものですよ。(まあ私の場合はすべてそうでもない文系的な屈曲も多いのだけど。)

毎日社説 憲法改正問題 自民も民主も逃げている

 よくわかんないのはこの問題がお好きな人が多いな、と。

 首相は公約で「2010年の国会で憲法改正案の発議をめざす」と明記していると反論するかもしれない。しかし、9条改正では具体的に自衛軍を定めた党の新憲法草案を問うのかも明確にされていない。

 だってこれからの課題でしょ。
 というか、そういう雲の上の議論はどうでもいいから日本の米軍基地の議論でも起こしたらどうかと思う。なぜか左派が最近この話題に避けているというか、辺野古問題だけに集約している。座間のほうが問題だろ。というか、どうも左派の動きが半年くらいしてもっさり動いている感じはある。HQの高齢化かな。

読売社説 トルコ総選挙 壁にぶつかった「世俗派」の主張

 悪い社説ではないのだが(文章を砕いているので)、論点は避けたなという印象がある。まあ、社説にしただけましかな。
 ⇒極東ブログ: トルコ総選挙、雑感

朝日社説 アフガンの人質―韓国人たちの解放を願う

 この事件、人数が多いし隣国では大きな問題なので朝日が取り上げるのも無理はないかなと思うが、あまり報道されないがアフリカなどでも起きているし、イラクでは対支援という枠組みではないが組織的に行われていた。どうしてもアフガンという国際政治性から注目されるのはしかたがないのだろうが、もう少し朝日も世界をバランスよく見てほしいとは思う。

 治安状況は厳しいが、復興への支援をやめるわけにはいかない。二重、三重の安全対策を講じるしかあるまい。

 結語はこれで、執筆子もわかって書いているか、数名で推敲してこうなったかだが、実は要点はNATOにある。そしてNATO側からは日本へのブーイングが潜在的にある。
 日本の左派はブッシュのイラク戦争は間違いだなぜならという議論がお好きだが、ではアフガンはというとその議論と噛み合わない。流れとして見ていくとアメリカは民主党に切り替わりケツをまくる可能性も高く、EUもNATOで屋上に上がって梯子を外されたふうでもある。この問題はとてもやっかいなことになった。要点はパキスタンにあり、米国ではそれなりに対応を模索しているのだが、たぶん、バッシングしかされないだろう。

快晴

 昨晩は徹夜とまではならなかった、というかできるだけ早く切り上げたかったのだが、少し身心を静めるのに手間食った。まあ、寝ている時間だけが休みでもないだろう。そしてすこし寝坊。
 ネットを開くとなんだか数日経ったような感じもする。

クローズアップ現代 「巨大教会が政治を動かす」見たよ

 今頃。
 ⇒巨大教会が政治を動かす 〜アメリカからの報告〜 : クローズアップ現代 放送記録
 ええと、なんと言っていいのかちょっと言葉に詰まる。
 まず、ゲストの久保文明さんは内心困惑していたのではないかな、NHK側のストーリーに対して要所要所でファクトを指摘しているふうだった。NHKワシントン支局長大越健介はできるだけ番組に合わせていたが、いちおう要点はきちっと述べていた。
 誰がこの絵を描いたのかわからないのだが、メガチャーチがブッシュ離れをして民主党を取り込みつつあるとしたいようだった。たしかに年齢層としてはそうだし、あれって一種のショッピングマーケットみたいなものだからその分、それほど政治的ではない。なので民主党的な部分はあるにせよ、絵を描いた人がまるでわかってないのは、この問題とかあの問題とか。
 一例⇒極東ブログ: プロライフ・プロチョイス
 またこれを言うとなんだが、おっと、やめときます。どうせ理解されないし、変なレッテル貼られるし(っていうか)。

そういえば理解されない云々

 とかよく言う人間に見られているかもしれないし、そもそも何を言っているのかわけわからんと見られているのかもしれないし、ネガ見られにはその他いろいろ略。
 で、と。
 そういえばのあたりのワン呼吸としては、基本的に自分の中のというか自分の何かは理解されないしそしてそのことに不満もなにも思わない。
 理解されたいなと思う部分はしかしあってそれはなんだろかとふと思った。
 ある悪意があるとき、それは誤解でしょ、と言いたいときか。
 そういえばネットでは、ネット右翼とかにも見られていたか、今はそれほど関心も持たれないだろうけど。ただ、そういうのは悪意というより、もうどうしようもないね。
 むしろ、好意的に見られている人から、げ、すげーここ意見違うと思われてたとき、ちょっとごめんなとも思う。
 そういえば30歳ちょいくらいか。年上の切れる人から、君わかってないね、もう言わないよ誤解されるだけだし、とか言われて、ポカーンだったが、まあ、今の歳になるとわからないではないな、自分がその役回りになったしな。

広告とか

 これ読んで⇒広告β:「私はいったいどうしたいのか?」
 話がずれるけど。
 私は、動くCMというのが好きではないので、というか、なのでほとんど民放見ないんですよ。ましてリアルタイムにかなりほとんど見ない。
 なのでか街のスティル画像の広告とかはふーんとか眺めていることがある。けっこうディテールを。たぶん、私の受容は、テレビ動画のコンテクストを外しているから見ているものが人と違うのではないかな。
 コンビニ中毒なのでコンビニの製品の移動はよくわかっている。これはスーパーとかもか。
 ブログにアフィリ貼っているし、広告がいやとかは思わない。
 とか書きながら、広告と限らず、ニュースも同じだな。動画やスティルをできるだけ見ない。
 とか書きながら、そういえば、けっこう風景と人の様子とか見る人ではり、たぶん、リアルじゃない映像というのが生理的に受け付けないのかもしれない。

ぶくまで見かけたおや?

 ⇒さるさる日記 - きっこの裏日記
 いやべつにきっこも話題も関心なくて。
 平良牧師に驚いた。こんなところでご活躍でしたか。と、平良牧師に直接お会いしたことはないんだけど、関係者になんどかあって、牧師と会うチャンスはあったのになぜか機会を逸してしまい、心に引っかかっていた。
 ま、そんだけ。お若いなあ。(とか私も泳いでくるかな)。