日経 春秋(3/21)

20世紀は石油を巡る戦争で、21世紀は水を巡る戦争になる、と国連の人間・居住委員会は警告している。中東の油に依存する日本が、この地域の安定に水問題で貢献する、というシナリオもある。4年間の戦争の評価を踏まえて、知恵と技術で平和のコストを負担するなら賛成だ。

 このええ塩梅のボケ具合なんとかなんないのでしょうかね。ならないんでしょうね。てか、水の問題は中国でしょ。

日経社説 独禁法で罰するゼネコン談合

 よくわかんないのだが、以前小泉時代に日本は米国にやられるとかほざいていた人はこういう事態になんか言わないのだろうか、というのは、この独禁法の厳罰化こそ米国のプログラム通りなのに。なんだか、言論圧力団体というか、ネット工作員とか、別に物を考えているわけでもないんじゃないかと思う。

日経社説 原子力の不毛な停滞は許されない

 この件については日経がいちばんまとも。っていうか、朝日や毎日、おかしい杉。

 来年からはいよいよ京都議定書に基づく温暖化ガスの排出削減の義務期間が始まる。排出削減はその先も続く。その役割を原子力に担わせるためにも、安全文化の定着を急がなければならない。

 ふつうそういう理路で考えると思うが、っていうか、普通の国なら。っていうか、最近は米国でもそ。

毎日社説 放送法改正 行政の介入強化には反対だ

 よくわかんない。だったらBBCみたいにするとか前向きに提言したらどうだろう。
 どうもアンチNHKが大杉。あのコンテンツがあの価格で見られるというのはまさに格差是正だろうと思うのに。
 若い人が下層化へのスパイラルみたいなこというけど、お前さんたちのケータイ料金を減らしてNHKをきちんと見たらいいのに。きちんと教養番組とか報道を番組を一年みたら賢くなるし、その分人生は豊かになる。っていうか、生活時間のなから広告をできるだけ除去するととても心地よいものだと思うのだが。

朝日社説 「原子力白書」―温暖化で舞い上がる時か

原子力は本当に温暖化対策の選択肢なのかどうか。それを見定めるのは、だれからも信頼される安全体制を確立してからのことだろう。

 朝日さんのお好きなおフランスにも忠告するが吉。っていうか、ドイツもかな、最近転換しつつある。おお、それ以前に中国様にも。
 問いの立て方が逆に思える。日本の維持には原子力が欠かせない(違うならきちんと説得力のある組織的な解決が欲しい)ので、安全体制に取り組む。
 というか、原子力の安全技術ってそんなに不安なのか、どうも素人議論がまかり通っているような気がする。専門家は発言してないのか?(ま、昨今のお粗末な不祥事になかなかオモテに立ちたくないというのはあるにせよ。)
 この問題はしかし反原発教みたいな人が出てくる領域でもあるのでなんだかな。こういううざったい領域が増えてきているようにも思うが。

それはちょっとさぶいぼ

 それ⇒天漢日乗: NHKニュースウォッチ 駒込の「六義園」が読めない@3/20

昨夜9時のNHKニュースウォッチでの出来事。
東京の桜開花宣言にあわせて
 駒込六義園から枝垂れ桜の中継
が入ったのだが、
 ろくぎえん
と平気で言っている。
誰も直さない。
速攻でチャンネルを替えた。

追記
 天漢さんご自身が聞き違えだったかもしれないと追記されていた。もしそうであれば、この小さなエントリもNHKにご迷惑をかけたことになるので、追記しておきたい。

よく考えるとけっこうやっかいな問題

 via 猫猫先生 ⇒猫を償うに猫をもってせよ - 「想像力」の濫用など
 ⇒RengeJibuの日記 - 「奥さんはあなたが働くことをどう思っていますか」

別の面接シーンではこれまた女性面接官が若い男性にこんなことを言う。「あなたみたいに魅力的な男性が結婚していないなんて、不思議ですね。どうしてですか」「うちのオフィスには、あなたのような魅力的な男性は今は働いていません」。あまりにあからさまで、差別というより馬鹿馬鹿しくて笑ってしまった。
 
これが笑い話ですまないのが日本の現実である。実際、私の友人(女性)は某商社の就職面接でこれとほぼ同じことを男性の面接官から言われたそうだ。

 よく考えるとけっこうやっかいな問題。

号泣 カモちゃん

 ⇒時事ドットコム:鴨志田穣氏死去(フリーライター、カメラマン)

2007/03/20-17:32 鴨志田穣氏死去(フリーライター、カメラマン)
 鴨志田 穣氏(かもしだ・ゆたか=フリーライター、カメラマン)20日午前5時、腎臓がんのため東京都江東区の病院で死去、42歳。川崎市出身。葬儀は近親者のみで行い、後日お別れの会を開く。喪主は元妻で漫画家の西原理恵子(さいばら・りえこ)さん。
 アジアを題材にしたエッセーが人気を集めた。西原さんとの共著に「アジアパー伝」などがある。 (了)

 ⇒訃報:鴨志田穣さん42歳=フリーカメラマン、ライター−訃報:MSN毎日インタラクティブ

06年、アルコール依存症の克服記「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」を出版し、2度目の婚姻届は出さず西原さんと復縁していた。

 ⇒鳥頭の城/Saibara Riezo Official Site

2007年3月20日午前5時、
鴨志田穣は永眠しました。
腎臓がんでした。
葬儀・告別式は密葬ですが、
後日、どなたもお越しいただける
「お別れの会」を開く予定です。
挨拶に寄ってくだされば幸いです。
喪主・西原理恵子

 ⇒極めつきの“私小説”アルコール依存症克服記…鴨志田穣「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」(スターツ出版):読書:スポーツ報知
 ⇒鳥頭の城/Saibara Riezo Official Site
 最後近く⇒ 第14回 ひととき(1)OZmall オズモール : 占い・エンタメ
 ⇒ 第1回 蝉の一生(1)OZmall オズモール : 占い・エンタメ

「アルコール病院もまだ何ヶ月か入院しないといけないと思ってるんだ。この病気もほおっておいたら間違いなく俺は“死ぬ”んだよ。だから一緒さ。よく病気を見つめて、不治の病と闘っていかないと。それが一つ増えただけさ」
「そうよ。あんたは二度死にかけてんだから。戦場と、静脈瘤破裂。これなんか十回よ。十回もやって死ななかったのよ。知り合いの先生全員が首をかしげていたわ。
『何で死なないんですか』って。大丈夫。あんたはそうやすやすと死にはしないから。最後のカードは十四枚目よ。大丈夫」
妻は気合いをくれた。いい女だなあと改めて見つめた。

 ⇒極東ブログ: ジェンダーフリーとかの雑談

 男そのものみたいな男は? そりゃ、当世でいうなら、鴨志田穣、カモちゃん、だな。あっぱれだ。サイバラが最初の子供の生むとき、障害児だったらと悩んだとき、カモはこう答えたという、もっと産め! 兄弟が助ける、と。そう言うのが「男」だ。

 鴨志田穣、男の中の男。号泣!!

叔母かなとばっちりがありそうであまり言及したくないけど日本のタミフル騒ぎはどうかしているよ

 ⇒Danger from the Bird-Flu Drug? | TIME

If Tamiflu were only needed for normal, seasonal influenza, this debate wouldn't matter outside Japan. In most Western countries Tamiflu, which can speed up recovery from the flu by a day or so at most, has barely been used. It's only been in prescription drug-happy Japan, where the government effectively made Tamiflu free, that the drug became popular before bird flu made it a household word. But because Tamiflu has been one of the few drugs to show effectiveness against H5N1 avian flu, it has become the key pharmacological component in international pandemic preparation plans. If a pandemic were to strike tomorrow, tens of millions of people could soon be given Tamiflu. So while it is unlikely that the drug will be withheld due to the nebulous concerns out of Japan, the uncertainty only adds to the long list of worries that scientists, bureaucrats and politicians must prepare for in case of catastrophe.

 "in case of catastrophe"の意味がわかんないのかと思うよ。死体の山が想像できないのか。
 ⇒Roche Says No Tamiflu Link to Psychiatric Symptoms?|?Health & Drugs?|?Reuters.co.uk

Clinical studies have shown similar rates of neurologic and psychiatric events in paediatric patients being treated with Tamiflu compared to those not taking the drug.
 
Concerns that Tamiflu -- seen as effective against a possible pandemic triggered by bird flu -- may induce fatal side effects are growing in Japan after two people who took it fell to their deaths last month.
 
Roche pointed out that influenza is a serious and sometimes life-threatening disease and in some cases causes delirium, confusion and disorientation.

 似非科学バッシングやっているやつらがこのタミフル騒ぎに言及しないのは以下略。
 
追記
 ⇒bmj.com Rapid Responses for Cole, 331 (7524) 1041