朝日新聞社説 貿易赤字転落―「成熟した国」へ備えを : 朝日新聞デジタル:社説

 もうちょっと整理したほうがいい社説。

 注目すべきは、貿易収支よりも経常収支の動向だ。
 経常収支は、サービス取引や投資に伴う収益も対象となる。2010年は17兆円強の黒字。昨年も貿易赤字を吸収して10兆円程度の黒字となった模様だ。
 日本は巨額の国債発行の9割超を国内資金でまかなっているが、支えとなっているのが経常黒字である。
 その原動力は所得収支の黒字だ。海外証券の購入、海外での子会社設立や企業買収などに伴う利子、配当所得である。黒字額は05年に貿易黒字を上回り、10年は12兆円弱だった。

 まあ、そういうこと。

 所得収支の黒字を有効に使い、国内外への再投資に回して日本経済を活性化する。そうして国内の雇用を守り、経常収支の黒字を保つ。そんな循環をつくらねばならない。
 奇策はない。エネルギー・環境、医療・介護、農業を中心に規制緩和を進め、内需を拡大する。他社の買収を含む企業の投資を後押しする。研究開発の促進や人材育成も怠れない。
 貿易赤字を機に、「何をするべきか」を改めて考えよう。

 で、終わってしまう。TPPとか言えない空気。