毎日新聞社説 社説:沖縄防衛局長発言 言語道断の地元侮辱だ - 毎日jp(毎日新聞)

 沖縄防衛局は防衛省の地方組織の一つだが、政府の出先機関として沖縄の米軍基地問題を担当する同局には、とりわけ重要な役割がある。その責任者が「県内移設」推進を「暴行」と同列視したことは、「沖縄の同意を得て普天間移設を進める」という野田佳彦首相らの発言とは裏腹に、最後は沖縄の意向を無視して強行するというのが本音ではないか、沖縄をさげすむ気持ちが底にあるのではないか、との疑念を生む。そう受け取られても仕方ない。

 そういうこと。

 今回の事態について、一川防衛相に監督責任があることは言うまでもない。政府は日米地位協定の運用見直しで沖縄との信頼回復に乗り出したばかりだ。陳謝だけで沖縄との関係が発言前に復するとは思えない。
 その一川防衛相も就任早々、「安全保障は素人」発言で物議を醸し、最近も、ブータン国王夫妻を招いた宮中晩さん会を欠席して民主党参院議員の政治資金パーティーに出席、「私はこちらの方が大事だと思って参りました」とあいさつし、国会で謝罪した。野田政権発足からまもなく3カ月。閣僚も官僚も、政権運営に対する緊張感の欠如が目立つ。

 この機会に一川さんはすげ替えておくとよかったと思うがな。野田政権どんどん傷を深めているのだが。