朝日新聞社説 アフガン戦略―責任ある撤退へ現実策を : asahi.com(朝日新聞社):社説

 さすがに「ブッシュが」はなくなりましたね。というか、ブッシュというか、ライスはこの問題にそれなりに賢明に対処していた。というか、この問題は解決できないのが解決というキッシンジャーの見解をライスは理解していた。オバマは、まあ、率直にいえばヒラリーもそうだけど、イスラエル票を気にしてちょっと無理な理想論に走ってしまった。というか、そのあたりの理想論はネオコンとそれほど大差がない。かくしてかつてのイラクのような混迷となった。対するイラクのほうは危惧されながらも地味に民主国家に向かいつつあり、歴史はいずれブッシュを再評価するかもしれない。まあ、まだわからないが。

 かつてのタリバーン政権は過激な宗教主義が支配していた。だが、今の反政府勢力は一枚岩ではない。その一部を選んで政権に取り込まなくては、安定への道筋にならないのが現実だ。
 米国が積極的に取り組んでいる今こそ、権限移譲の実現に向けて、各派との交渉を真剣に進めねばならない。

 主語が書いてないけど、いったい誰がそんなことができるのか。

 だが、腐敗がはびこるカルザイ政権に能力があるのか。今月初めに現地を訪れたオバマ大統領は、カルザイ大統領と電話で話しただけだった。信頼できる当事者が不在のままでは、治安権限を移譲することはできまい。

 で、どうしろと。