晴れ

 おじいちゃんは25歳、終わる。脚本が弱くて中だるみという感じがしないでもないし、昭和の人間もそれほど描けてもいない。これ2時間映画企画をドラマ分割したのだろうとも思う。まあ、いまいちかなという気もしないではないが、最後に52歳の息子が泣くシーンはよかった。私の世代には父(ファルス)はいない。そして、その不在という独自の存在感だけが残っている。この独特の痛みというものがある。