今日の大手紙社説
特になし。
20代から30代、日本の古代史に関心を持った。日本の国家がどのようにできたのか知りたいと思ったのである。で、わかったことは、わからないということだった。つまり、現存の史料からはわからない。
もうひとつわかったことは、日本は別段孤立しているのではなく、アジア史と連動しているのだった。というか、弥生時代というのはなんか日本ではすごい古代のような印象だが世界にはもう確固たる文明があり、中国そしてステップルートを通してペルシャや地中海世界とつながっていた。つまり、その大きな動向のなかに置かれていた。そういう大局のなかでしか日本の古代は描けないのだが、なんとも変なことになってるなとは思った。
ついでに縄文時代とかも少し調べた。狩猟採集とか山人のようなイメージで捉えられているが、どっこい海洋交易をしていたようだ。というか、縄文人なんてものがこの島に孤立していたわけでもなかったのだろう。
この本はちょっとトンデモ臭いが。
海を渡った縄文人―縄文時代の交流と交易: 橋口 尚武 |
いずれにせよえ、結局、日本の古代というのは皆目わからんのだが、まあ、フランスやイギリスくらいの国家、つまり7世紀くらいからの歴史で記述されるべき国家だな、というか、それって普通の現代世界の国家だとは思った。
ということは、フランスやイギリスといった国の歴史の普通の感覚がわかれば、日本という国の歴史は普通にわかる。