晴れ

 いろいろ物思いにふける。老人性というほどのことはないだろう。というか、未だに青春の問いを問い続けている自分がいる。苦悶するということはないが、思考に疲れぐったりする。何も生み出さない。徒労なんだがそれが自分なのだからどうしようもない。
 ふと深代惇郎の文章が読みたいと思ってアマゾンを繰ったら、文庫もないのか。古書は売っている。昔手放した本ばかりだ。どうしようかと戸惑う。辰濃和男は好きではない。文章はうまいと思うのだが。