日経 春秋:日本経済新聞

 35歳が人生の折り返し点。そう心に決める男の話を、村上春樹氏が25年前に「プールサイド」という題で発表した。やりがいのある仕事、高い収入、家庭、健康、外車。35歳ですべてを手に入れ、これ以上何を求めるべきか分からなくなり泣く。そんな筋だった。

 端的にいうと、その読解では困るんだが。というか、この話は、「トニー滝谷」の女性の話とある意味一対になっているのだが。

報告書はこうした現状を「35歳問題」と呼ぶ。団塊世代が一線から引退しつつある。人口のもう一つの山である35歳前後が果たす役割は大きい。彼らに活気が乏しければ国全体が危うい。この世代に向け、転職や少子化で手を打つかどうかが、成長率や福祉負担を大きく変えると予測する。

 僕のアドバイスはもうどっかに書いた。まあ、いろいろ生き方があると思う。