晴れ

 見上げるような冬空。夢に、高校の同級生のOさんが出て来た。電話があって、近所にいるから会えないかしらという。何年ぶりだろう。彼女は私と同じで30過ぎまで結婚してなかった残り組だったかなと思う。その後はどうしていたのだろう。出迎えに道で待っていると、彼女は私の妻に気がつき、あら結婚したのという顔をする。私はそこで妻がいることに気がつくが、妻なる人は、私買い物に行ってくるからと後ろ姿を見せる。Oさんは老けていてさすがに昔とは変わり、同じ人には見えない。それを言うなら私もそうだろうか。おじゃまだったかしらと彼女は言う。いいえと答え、彼女と学園祭の劇で結婚式をやったことを思い出す。彼女は、私変わったでしょという。たしかに変わったが、そうでもないよと、横顔を見ると高校生のそれに戻っていて、驚いた。