毎日社説 社説:日航再建 公的資金の重さ認識を - 毎日jp(毎日新聞)

 意外と良社説。

 タスクフォースのメンバーは、再建策を取りまとめ、それを実行するため日航の経営に参画することも想定していた。しかし、日航にたまった積年の負の遺産を解消に向かって導くのは大変な作業だ。法的な裏付けを持たず、資金拠出などの権限もないタスクフォースにとっては、荷が重すぎた課題だったようだ。

 タスクフォースの報告書は公表されないままお蔵入りとなった。そして、日航の再建は、自公政権時代に仕組みがつくられ、業務を開始したばかりの企業再生支援機構にゆだねられた。
 政治主導とはいうものの、意気込みだけでは、どうにも歯が立たなかったということだろう。

 日航が自立した企業として再生することが必要であることは、言うまでもない。そのためには、会社更生法民事再生法などを適用して法的整理を行うという選択もあったはずだ。しかし、政府は、私企業である日航の再建に、国民の負担に結びつく公的資金の活用という道を選んだ。政府の責任は重い。

 放言でいうなら、前原ボクちゃんの失態でしょ。馬鹿騒ぎを起こしてみたけど、ケツを国に持っていくしかなかったと。ただの時間の空費でもあったか。
 日航問題は日航だけが責められる問題もないが、民主党の政治主導とやらの馬脚がよくわかる事例だった。そのことを率先して示す意図が前原ボクちゃんにあったのなら大政治家と言うべきだが。