夫婦別姓ですか

 マニフェストには掲載されていなかったようだが、方向性としてなんら異論はないが。というか、別姓がいかんというリバタリアンはいないのではないか(いや、リバタリアンなら別姓だろうが一夫一婦制の特権性自体に異論を持つか)。
 ⇒夫婦別姓導入へ…政府、来年にも民法改正案 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 しかし、別姓を選んだ夫婦の子の姓に関しては、法務省案が「複数の子の姓は統一する」としているのに対し、民主党などの案は子の出生ごとに決めるとしており、今後調整する。千葉法相は17日の就任会見で、夫婦別姓導入に前向きな考えを示した。

 親の姓に対する選択権はそれでよいが、子供の姓の選択権はどうなるのだろう?
 別姓の法が実施されると、日本の場合、血縁より家の存続が重視されるから、嫁側の家の資産が一番の、子の姓の決定を支配するように思えるが。
 現在でも資産が大きい場合は婿取りで、実現されているから、実際にはその資産の敷居が下がるというくらいかな。
 日本の家システムの実態は女系なんで、そうしたものが可視化すると面白いか。
 子供が複数いると、「公平」ということで、ちゃんぽん化するかな。
 邱永漢は、父が台湾人、母が日本人でたしかお妾さんだったか、で、永漢氏の姉は国籍は日本だったが、なんか都合で彼は台湾籍になったらしい。当然姓も違うのだろう。
 現実的は話、別姓の法案は、日本で通るかな。現状の国会だと民主党で押し切れるが、日本社会の側がどのくらい反発を持つかだが。私の印象だと、別姓の抵抗は意外と主婦ではないかな、というか、意外でもなく、主婦こそ家制度だし。
 弾さんが面白いこと言っている。
 ⇒404 Blog Not Found:夫婦別姓、戸籍廃止と一緒にできないか

日本は世界一姓が多い国だそうだ。その数およそ15万。人口が10倍の中国より二桁も多い。これは「国民皆姓」の伝統が明治以来からと短いのがその一番の理由だが、姓名が多彩なのは近代日本の伝統と言ってもいいのではないか。さすれば、夫婦別姓、というより「個姓化」は、保守の観点から見ても歓迎すべきこととなるはずである。

 どこをどう突っ込んでよいのか考えているうちに疲労しそう。
 苗字と姓の違いとか……高校の日本史とかでは最近は教えてないのかな。
 
追記
 ⇒はてなブックマーク - 夫婦別姓ですか - finalventの日記

tamamusi 社会, 高橋洋一  「田分けものっ!」とかご先祖さまから叱られそうですねぇ。 2009/09/28

 死んでしまったご先祖様が霊魂として生きていると信じているのですね。