朝日社説 asahi.com(朝日新聞社):社説 2009年8月29日(土)総選挙あす投票―未来を選ぶ夏の結びに

 私が一番きらいなタイプの社説。正義の啓蒙を装った嘘のかたまり。しかし、以前ならむかっ腹を立てたものだがさしてどうとも思わない。
 ちょっと書いてボツにした話をでもここに転載するかな。

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 民主党の地滑り的勝利が予想される今回の衆院選とやらで、浮かない面でもしているんじゃないかと来てみたんだけどね。
 いやそれほどでもないよ。僕はポスト団塊世代だから、団塊世代みたいなGHQ紅衛兵にはうんざりだけど、それでも鉄腕アトムと一緒に育った科学的民主主義者だから、市民が選ぶ結果には従うよ、そんだけのことだよ。
 民主党政権で世の中よくなるとは思ってないわけだよね。
 そこはわからないな。僕は今回の件で、いろいろ思ったのだけど、自分はどっちかというと吉本派リバタリアンだから、こういう大きな政府志向はやだよ、というのはあるけどね。
 吉本隆明かぶれだものね。吉本翁の「よせやぃ。」(参照)を読み直したら君にぐっときそうなことが書いてあったよ。小泉郵政民営化選挙のくだりでさ。


 ほかにも社会福祉事務所とか、国家が社会に張り出してきているものはいろいろありますけど、たとえば郵便局はその中では誰が言っても愛想よく切手を売ってくれるし、金は取るけど郵便を出してくれるし、ときどき記念切手なんか出したりして、ある種の儲けもやっていて、郵政問題の中で郵便局はよくやっているじゃないかという評価も、もちろん成り立つわけです。
 そこで評価するなら、「なんで民営化するんだ。いまのままでいいじゃないか」というのが正論だいうことになる。だけど、政府を小さくするというのは、あらゆることににいいんですね。つまり誰が政権を取ろうと、どこの政党が政権を取ろうと、政府は小さくしておかなければいけないし、だんだん小さくなるのが本来的なもので、共産党だって小さくなるに反対する理由はないんです。原理原則として、理念としては、誰が考えてもいちばん妥当性があって、未来性がある問題なんですよ。だから理念から言えば「何も反対することはないんじゃないか」ということになる。つまり小泉は、そこのところだけで今度の選挙で勝負しようとしているわけです。
 「社会福祉事務所とか、国家が社会に張り出してきているもの」だよね。いや自民党怪文書みたいに自治労憎しとか思わないんだよ。国民が大きな政府でいいやというなら、余程独裁者でも出てくるわけでもなければ、しかたないと思う。ただ、軍へのシビリアンコントロールじゃなけど、官僚へのコントロールが可視な制度であるとよいと思うけど、そうはならないだろうな。

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