朝日社説 asahi.com(朝日新聞社):社説 2009年8月10日(月)広島 長崎 沖縄―平和のジレンマ解く道を

 コバルト色東シナ海を望む沖縄県恩納村の海岸近くに、複数のトンネルを横に並べたような巨大建造物が立っている。冷戦期の1960年代に配備されていた中距離核弾頭ミサイル「メースB」発射基地の跡である。
 全長13メートルの核ミサイルは、広島型原爆並みの威力を持っていたとされる。今は宗教法人の施設となっているコンクリートの塊は、東西両陣営がお互いののど元に核ミサイルを突きつけ合っていた生々しい現実を、21世紀の今も見せつけている。復帰前の沖縄とはいえ、この列島に核ミサイル基地が存在していたという事実は、戦後日本の核をめぐる宿命を象徴している。

 S学会ですよ。それはさておき、「復帰前の沖縄とはいえ、この列島に核ミサイル基地が存在していた」のは、非核三原則が沖縄排除で成立していたという内地の欺瞞の象徴ですよ。
 沖縄への言及もあるが。

 それを象徴したのが、北朝鮮が核実験を強行した3年前に、沖縄の人々が見せた反応だった。ミサイル防衛のための兵器、パトリオット3を米軍が沖縄へ持ち込もうとした際、住民団体が港で座り込みをして反対をしたのだ。
 「むしろ沖縄の人は喜んでもらいたい」という当時の久間防衛庁長官の言葉がさらに反発を招き、地元首長たちも反対を表明した。「ミサイルは基地を守るだけだ。軍備が住民を守らないことを沖縄は知っている」。当時、運動にかかわった人はこう話した。

 運動にかかわらなかった人の話もきちんと聞いたほうがいいよ。
 そしてこの社説、核を抱えた「中国」が一言も出て来ない。