ちなみに私流のカルボナーラ
ちょっと変わっているのでお勧めはしないが。
カルボナーラというのは、以前いろいろ考えたことがあって、これって、アーリオ・オーリオがガーリック風味のオリーブオイル・ソースであるのに対して、熟成豚肉風味のラード・ソースなんじゃね、と思った。さらに、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノが鷹の爪を使うのに対して、カルボナーラはコショウ。つまり、ある意味、同種類のオイルソースのパスタなんじゃないの。
だとすると、卵やチーズやクリームというのは、バリエーションであって、原型は違うのではないか。
で、こう作る。
当然、パンチェッタが重要になる。でもないときはっていうか、当初これ考えていたのは沖縄暮らしだったので、スーチカーを使っていた。内地だとスーチカーもないので、脂が出る上質な厚めのベーコンを使う。
これを厚切りというか、食べやすい大きさに切って(5mm角棒状2cm長目安)、じっくりローストして脂を出す(脂を呼び出すのに少しオリーブオイルを使う)。パスタの側はアーリオ・オーリオと同じ。ただし、アーリオ・オーリオほど塩味を付けない。
ソースのからめかたもアーリオ・オーリオと同じ。
最後に、ホールのコショウを挽いてかける。コショウの香りをきちんと生かす。
味はパンチェッタというかベーコンに依存するのだけど、関心がある人はやってみるといいと思いますよ。たぶん、げ、激うま、と思うのでは。
で、そこからいわゆるカルボナーラってどうなるのかなのだけど。
上の方式で作って、コショウをかける前に、粗熱を取ってから、卵黄をソースの追加にまぜる。卵かけご飯みたいなものというか、同じなのではないかな、考え方は。個人的には全卵ではないほうがよいと思う。あるいは卵黄を少し牛乳かクリームでゆるくしたのにしてもよいけど。あと、チーズはお好みで(パルミジャーノ・レッジャーノよりグラナ・パダーノがいい)。
個人的にはそれがカルボナーラなんじゃないかと思うけど、取り分けお勧めしたいというわけではありませんが。