そういえば、脳関連で

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自我が揺らぐとき―脳はいかにして自己を創りだすのか: トッド・E. ファインバーグ, Todd E. Feinberg, 吉田 利子
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マインド・タイム 脳と意識の時間: ベンジャミン・リベット, 下條 信輔
 この二冊についてブログとかで言及したことはあまりなかったですね。それなりに面白いですよ。というだけではどう読んでいいか難しいかも。
 ついでに。
20090510210747
脳と心の正体 (教養選書 58): ワイルダー・ペンフィールド, 塚田 裕三, 山河 宏
 これは古典。この手の二元論はすでに過去の物になったふうではあるけど、意外とそうでもないのかもしれない。
20090510210742
自己はどのように脳をコントロールするか: ジョン・C. エックルス, John C. Eccles, 大野 忠雄, 斎藤 基一郎
 ファインバーグと似たような問題。ただ、エックルズはかなり奇っ怪。というか、ペンローズに似ている感じもするが。
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皇帝の新しい心―コンピュータ・心・物理法則: ロジャー ペンローズ, Roger Penrose, 林 一
 だんだん、オカルトですが。
 ただ、ネットなんかでも人気の高いポパーは(といっても俗流反証可能性くらいしか言及されないけど)、エックルスと似たような考えの人だったりする。つまり、端的に言えば、ポパーは二元論者ですよ。で、その上に彼の科学論が成り立っている。
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自我と脳: カール・R. ポパー, ジョン・C. エクルズ, Karl R. Popper, John C. Eccles, 大村 裕, 沢田 允茂, 西脇 与作
 一冊勧めるなら、ペンフィールドが面白いですよ。結論を受けつけがたい人は多いだろうけど、古典は古典だし、知ったかぶりで批判するより、読んだ上で批判したほうがよいという意味でも。
 そういえば、ウィキペディアには沢田先生の記述が少ないな⇒沢田允茂 - Wikipedia
 大森荘蔵は一元論(立ち現れ論)として理解されるけど、案外、二元論として理解してもいいのではないかな。