義務教育で重要なのは子どもの愚問に大人が真剣に答えることではないかな

 愚問とか言わずに。
 そういえば昔、「なぜ雨が降るのか」ということで、気象学の人が、これ難しいんだよと話してくれたことがあった。水蒸気が水に変わる仕組みがよくわかってないんだということだった。結晶なんかもそうらしい。
 随分前のことなんで今だとわかっているのだろうか。
 子どもとかに聞かれたら、水蒸気の飽和とか説明しちゃうんだろうけど、それって、愚問というか意外と問題の本質への答えじゃなかったりして。
 これたぶん説明になってないと思う⇒雨が降るしくみ : バイオウェザー・お天気豆知識
 ウィキペディアを見たらあった⇒雲粒 - Wikipedia

 雲粒ができる、つまり水蒸気が水滴に凝結したり、水蒸気が雨粒に昇華(凝固)したりする際に、雲核(うんかく、英:Cloud nucleus)と呼ばれる微粒子があると、微粒子の表面で凝結・昇華(凝固)が始まる。雲核は雲粒の発生を促す働きがある。
 雲核になる微粒子は主に、陸上で舞い上がった砂埃(風塵)の粒子、火災の際に出る煙の粒子、火山の噴火で出る噴煙の粒子、細かい海水のしぶきが蒸発した際に残る塩分の粒子(海塩粒子)、人為的に出される排気ガスに含まれる粒子などで構成される。これら大気中に浮遊する微粒子はまとめてエアロゾル(エーロゾル)と呼ばれている。大気循環などによって攪拌されるため、地球上に広く分布しているが、場所により濃度の差がある。また、地上に近い大気ほど濃度が高い。
 海洋などに生息するプランクトンが出すジメチルスルフィドも雲粒になりうるとされており、赤潮などのプランクトンの異常発生時には雲ができやすいとの研究もある。
 また、宇宙線や太陽放射などに含まれる荷電粒子や電磁波が大気の気体分子をイオン化させ、イオン化した微粒子が雲核となるという説もある(スベンスマルク効果)。

 ああこれだったな⇒スベンスマルク効果 - Wikipedia

スベンスマルク効果(スベンスマルクこうか)とは、宇宙空間から飛来する銀河宇宙線(GCR)が地球の雲の形成を誘起しているとの説である[1][2]。原理的には霧箱の仕組みを地球大気に当てはめたものであり、大気に入射した高エネルギー宇宙線は空気シャワー現象によりミュー粒子などの多量の二次粒子を生じさせ、その二次粒子を核として雲の形成が促進される。

 で。
 どうもよくわかってないようだ。
 それはそれとして。
 好きだった犬がなぜ死んだか、とかいうのも、けっこう答えられない。
 答えられそうもない問いを提出する能力のほうが、つまらん科学知識より重要かなという感じはするな。
 

追記
 ⇒はてなブックマーク - 義務教育で重要なのは子どもの愚問に大人が真剣に答えることではないかな - finalventの日記

You-me 教育, 社会 いろいろ書こうと思ったことはあったけど利根川先生のありがたいお言葉で大半ふっとんだ/「つまらん科学知識ってなーに?」という質問にfinalventさんは如何に答えるのだろう。地球が丸いのもつまらない知識じゃないと 2009/05/07

 既存の知識を権威化して啓蒙的にしたもの。
 エントリの「雨が降るしくみ : バイオウェザー・お天気豆知識」みたいなやつ。
 ちなみに、地球は丸くないよ。
 ⇒地球のカタチ

ただ楕円球というのは実は少し昔の話。人工衛星の軌道から測量されたものによると、現在は北極が少し出っ張っていて、北半球に少し"くびれ"があり南半球は太っている、極端に言えば「洋ナシ型」とされている。地球内部で質量が移動したため、膨らんだところは重力が大きくなるためなどと言われているが、はっきりしたことはわかっていない。絶えず変形を続ける地球、これがカーナビに搭載されたGPSによる位置特定の誤差の1つの原因でもある。

 正確な形はよくわかっていない。