こういうのも微妙なんだが

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風の歌を聴け (講談社文庫): 村上 春樹
 多少戦略的な言い方になるけど、「風の歌を聴け」の主人公は、今にして思えば、Jだと思うよ。中国人のJ。
 ⇒ジェイズ・バー - Wikipedia
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1973年のピンボール (講談社文庫): 村上 春樹
 ピンボールのほうだったかもしれないけど、私が、Jの言葉で、正確な言葉ではないけど、忘れられないのは、猫の手を意味もなく挽きつぶしてママレードみたいにしてしまう悪意というのがこの世には存在するんだ、ということ。
 そして、それを、春樹は、中国人に語らせたということ。
 その他、っていうか、Jと向き合うことが春樹さんの文学の原点だというのに触れない村上春樹的なるものなんてものは、私はけっこうどうでもいい。