こういう雨の日もあっていいかなという冬の最後の雨。というか雪にはならなかった。昨晩は寝付かれず、かといっていらだつこともなくぼんやりラジオを聞いていた。そのうち眠った。未明に目が覚め、そしてまたぼんやりとしていた。夢は見たようだが覚えていない。夢のような意識の状態から覚醒に向かうとき、さて、今何時だったけとなんとなく思うことがある。その時、実は時間意識をさまよっている。覚醒してもしばらくは、自分が本当に50歳の男なんだろうかと思う。もちろん、そう疑うわけではないのは、若い日の肉体の感覚は遠隔された記憶として、疎外されてあるからだが。