晴れ

 冬らしい天気。明日は崩れそうだ。夢は見たが忘れた。鮮明な夢の記憶が切り替わるとき、忘却というよりも人格の入れ替わりのような何かを感じる。私が私であるという意識の辺縁のありかたなのだろう。輪廻というものを古代人が考えたのはそうしたものかもしれないし、結局のところ人の意識というのは一回生しか生きられないのだが、それでも人生という時を経ると記憶と時間についてなにかしら神秘的な感覚を持つようにはなる(神秘があるというではないが)。