私のベースはインフレ世界かな

 韓リフ先生⇒生まれたときから日本はこんな感じで今さら不況だからどうとか言われてもよくわからない : 2009-02-14 - Economics Lovers Live

 僕らのような高度経済成長期に幼少時代をすごした人間はいわば長期バブル(完全に形容としては間違っているが 笑)の「理念」とメディアがつくった成長期社会の「問題」「桎梏」のはてに、青少年から青年期には、低成長とグローバル化(70年代と80年代の国際化の庶民レベルの格差はかなりあると思う。僕が80年に最初に大人キッスしたの金髪の外国の女性だったし、そんなの70年代の自分には想像絶するグローバル化なわけで 爆)の「現実」は、やはりそれなりに大いなる??矛盾と桎梏を抱えていたといっても(いわなくても)いいだろう。簡単にいうと、デフレ世代ないしロス・ジェネ世代の感覚は、新奇なものとはいえない。僕らの世代にも馴染みがある感覚だといえる。

 私は先生より少し年いっているのと、少年期はカルチャー的には全共闘世代に実は属しているので(だから近親憎悪的だけど)、このあたりの感覚は、頷けるところと微妙に違うところがある。
 あと、私は電電王国のなかで生まれた臣民というのもあるけど。
 以前、バブルの時代、庶民にはそんなにカネは回ってなかったよの話を書いたが(どこだっけか)、その前段みたいな話になるけど。
 高度経済成長期というか、インフレ世界というのは、実感としては、苦しいものでしたよ。ビンボ、ビンボ、お前の名前はビンボ♪ みたいな。
 サラリーマンの給与は低く、そして物価は上がるわけです。まあ、それってグローバルスタンダードには普通の、世の中つらいよ、ルーブルじゃなくてドルで払ってくださいよな世界。
 これですね。

cover
高田渡 BOX: 高田渡: 音楽
 「値上げ」(作曲:高田渡)⇒http://www.youtube.com/watch?v=ngcIIpT5wxs

 これが、なんつうか、じんとくる時代でしたよ。
 で、ここがどうも現代のネット、というかはてなーとかではわかってもらえないようなんだけど、高度成長っていうことインフレというのは、あれですが、郵便局に預けておくと、お金が増えるわけです。ほいで、一生懸命倹約して郵貯に入れるわけですよ。
 現代人からすると、アホですかになると思うのですけどね。運用のカスで喜ぶなよ貧乏人、な、わけだけど、投資なんて貧乏人にできない時代なわけですよ。
 それから保険ね。もうもう。保険っていうのは、保険じゃなかったわけですよ。
 でと、こんな話をしたのは、あれ、団塊世代より上の人々というのは、そういう世界のなかで貧しく苦しい青春時代を過ごしたから、インフレ怖い怖い、だし、貯金して金利がたくさんつくとすごく嬉しいからアルゼンチン債とか買っちゃう、郵貯解体いかんとか、そういうことですよ。
 それはそれで人生の経験の集積なわけですよ。
 身近に爺婆がいたら聞いてみるといいですよ。同じだから。
 こういう層が政治の実権を事実上握っている老人国家だから日本は変わりませんよ。
 というか、老人たち、実はカネが使えるのは60歳過ぎてからなんで、しかも長いことカネの使い方しらないから……。というか、ローンがきつかったし、子どもの学費がきつかったし。ビンボに慣れ過ぎ。