毎日社説 社説:オバマ外交 「公平さ」が不信解消のカギだ - 毎日jp(毎日新聞)

 設置から7年になる収容所の完全閉鎖は、口で言うほど簡単ではなかろう。

 ウイグル関係の「テロリスト」を中国に返すのかな。

 しかし、ブッシュ政権下で中東には米・イスラエルへの怨念(おんねん)が募り、誤爆の相次ぐアフガンでは親米のカルザイ大統領でさえ「米軍機をたたき落としたい」と語ったという。そんな対米不信を解消するには、イスラム世界にも公平と映る姿勢をオバマ政権が取り続けることが必要だ。

 だったらリビア問題は解決しなかったし、シリアも火遊びで済んだということはなかった。カルザイには国内向けの立場はある。なにより、イスラム世界はシーアとスンニ、そして民主化と王国で内在的な亀裂を抱えている。さらにイスラムは東アジアの問題でもある。さらにさらにいえば、イスラムは西欧の問題でもある。そうした視点がなくてイスラムを一枚板で中東のイメージで語るのはダメだと思う。
 ついでにいうと、イスラエルになぜアラブ人がいるのか。そしていずれイスラエルはアラブ人の国家になるという動向も考えたほうがよいと思うが。