朝日社説 海賊対策―新法での派遣が筋だが : asahi.com(朝日新聞社):社説

 本来なら、海賊を取り締まることを目的とした法律をつくり、自衛隊のできること、できないことをきちんと規定したうえで派遣すべきだ。

 昔の朝日なら反論を述べただろうか。
 朝日は全面的にネグっているわけでもないだろうが。
 ⇒ソマリア派遣の中国艦、自国船だけ護衛…それでも米は評価 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 【ワシントン=小川聡ソマリア沖の海賊対策として中国が同海域に派遣した護衛艦3隻が、中国籍の船舶護衛に徹し、他国船舶の護衛にあたる取り組みはしていないことが分かった。
 それでも米国は、中国の活動を評価しており、自衛隊法の海上警備行動では他国の船舶を守れないとして、海上自衛隊艦船の派遣に時間を要している日本とは対照的な様相を呈している。
 米海軍ウィリアム・ゴートニー第5艦隊司令官が15日、国防総省で行った記者会見で明らかにした。司令官は、「中国の船は主に自国の船を護衛している」としながらも、「そのことで我々は別のどこかで活動できる。(中国の活動は)極めて前向きな兆候だ」と評価した。中国は活動実績を米側に事後報告しているが、事前に活動予定を知らせたり、調整することはないという。

 ところが⇒中国海軍が初の外国船護衛―ソマリア沖、海賊対策で 2009/01/23(金) 10:13:32 [サーチナ]

  23日付環球時報によると、多発する海賊対策のためにソマリア沖のアデン湾に派遣された中国海軍艦隊は現地時間22日午後5時、パナマ船籍の商船「パナマ・エクスプレス」の護衛を実施した。

 これは他国というよりパナマとの関係の問題だろう。
 そして⇒ソマリア海賊対策で台湾、軍艦の独自派遣論も 中国艦の護衛で苦慮 (1/2ページ) - MSN産経ニュース

台北=長谷川周人】海賊被害が相次ぐソマリア沖で12日、中国の海軍艦船が台湾商船を護衛する事態となり、台湾の「主権」をめぐる論争が改めて浮上している。台湾船の護衛は、「一つの中国」を掲げる中国の主張を国際社会にアピールする格好の材料となり、台湾は容認できない。馬政権は海軍の独自派遣を検討するというが、台湾の法的地位は確定しておらず、非現実的だ。複雑な中台の政治問題は棚上げにし、対中融和を急ぎたい馬政権は難しい対応を迫られている。

 こうした背景に触れないで、日本だけで自衛隊論にしてもという部分は結果的に大きくなってしまった。
 あとクラインさんだからということではなく
 これね⇒【正論】ノンフィクション作家(フランクフルト在住)・クライン孝子 - MSN産経ニュース

 しかし、中国の動きについて独紙フランクフルター・アルゲマイネは「平和貢献かどうか疑わしく、不気味である」と報じた。中国は昨今、国際社会の非難をよそに、ダルフール紛争を抱えるスーダンや崩壊寸前にあるジンバブエなど難題山積のアフリカ諸国への支援を続ける。
 その中国の艦船派遣はもしかすると、海賊退治という緊迫したアフリカ情勢に便乗し、別の目的の舞台に利用しようとしているのではないか。欧州の疑心暗鬼の理由はそこにある。