朝日社説 分権勧告―実現させる政治はどこに : asahi.com(朝日新聞社):社説

 地方分権には、民主党も熱心だ。中央省庁の権力の源泉である補助金を廃止し、自治体が自由に使える一括交付金に改める。出先機関は原則廃止。こんな素案をまとめている。首をかしげたくなる部分もあるが、政権をとれば大胆な分権改革を実行するとの意気込みは伝わってくる。

 今度の衆院は結局のところ官僚の権力がどう転ぶから、というのは言い過ぎというか、官僚にしてみればそんな権力ないですと言うだろう。まあ、そこは微妙な問題だし、陰謀論的な権力が存在するわけではない。もうちょっといえば、官僚が各種の権限の主体(つまりカネ)を握れる体制を民主党にインプルメントできるのか、自民党でやっていけるのか。ただ、そこが曖昧な領域になっていて、つまり、それほどの権限のインセンティブもなかったりする。