朝日社説 雇用危機―失業者の年越しのために

 笑ってはいけないテーマなのだが、ふと小さく笑った。この社説のテーマは餅だ。餅代。

 企業はいかに生き残りに必死であろうと、雇用を守るぎりぎりの努力をしてほしい。やむなく人を減らす場合でも、再就職を手助けし、次の仕事が見つかるまで社員寮に住むことを認めるぐらいの配慮をぜひしてもらいたい。
 深刻化する事態に、与野党は対策を打ち出し始めた。真剣に議論してほしい。ただ肝心なのはスピードだ。
 まさにいま職を失い、途方に暮れている人がいる。まず緊急にすべきことを洗い出し、年内にもできる限りの手を打つべきだ。2次補正予算案の国会提出さえ先送りするようでは、なにをか言わんやだ。
 雇用対策という狭い分野だけでは、緊急事態に対応できない。
 たとえば、家を失った人が住める部屋を用意する。当面の生活費を貸す。そんな生活支援は待ったなしだ。生活保護など福祉との連携も欠かせない。ホームレスの自立を支える自治体の制度も積極的に活用したい。中小企業対策も必要になるだろう。
 特効薬がないからこそ、いろいろな角度からの知恵を絞りたい。

 マルクスならそうは語らないよ。