今日の一冊 「ノラや」内田百輭

 ⇒岩合光昭さんの私の1冊「ノラや」内田百輭 | NHK 私の1冊 日本の100冊

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ノラや (中公文庫): 内田 百輭
 百輭は食わず嫌いというか、荷風もそうなんだけど、なんとなく読んでいない。このあたりの文章の好みというのは人の資質というのがあるのだろうと思う。
 「ノラや」についてはこの紹介を聞きながら、自分も兎を10年飼っていてその死に遭遇した痛みがいまだに消えないので、率直にいって、この手のものはつらくて読めない。
 岩合光昭の奥さんのエピソードが面白かった。飼い猫が死んで家の下で白骨化していたが、彼女のいつもの定位置だったという。猫にはそういうものがあるというのだが、まあ、この手の話は、オカルトとか理解するもんじゃない。まあ、人生生きて見ればそうした味わいというか理解はある。