今日の一冊 「方丈記」鴨長明

 ⇒福原義春さんの私の1冊「方丈記」鴨長明 | NHK 私の1冊 日本の100冊

cover
方丈記 (岩波文庫): 鴨 長明, 市古 貞次
 話の趣向としては、資生堂名誉会長福原義春が語る、古典というものは、20代で読むときと50代で読むときは違うという話。バブルで世の無常をといった話もあり。
 私は、方丈記は好きではない。これは単に好みの問題だろう。徒然草が好きで三年前読み直していた。
 ⇒極東ブログ: 「徒然草」を読む
 歳をとって、ある程度の日本語理解の深まりが出てきて、ふと古典が自然に読めるようになった。その一番の衝撃は「正法眼蔵随聞記」だった。道元の「正法眼蔵」となると、まあ、これはさらにランクが高くてすらすらとは読めないが、魅了される。
 日本語のなかに半世紀も生きていると、自然に千年前の日本語も読めるようになるものかとも思ったが、そうでもないのかもしれない。自分はそういう不思議な経験に遭遇した。
 正確にいえば、きちんと読めているわけではないが、自然な馴染み感はある、ということ。
 日本語の恵みのようなものを思う。