朝日社説 GDPマイナス―不況を生き抜く戦略を : asahi.com(朝日新聞社):社説

 これだが。

 世界不況の長いトンネルの入り口を、日本もくぐってしまった。内閣府が発表した7〜9月期の国内総生産(GDP)統計はそう告げている。

 この期間ね。

 さらに大変なのはこれからだ。今回のGDP統計には、9月中旬のリーマン・ブラザーズ破綻(はたん)によるショックや、その後の円高・株安の影響はほとんど織り込まれていない。

 つまりこの騒ぎ、今回の金融危機とは関係ないのな。景気低迷はその前から予測されたこと。
 ⇒極東ブログ: フィナンシャルタイムズ曰く、小泉だったら日本は成長できるのに
 というわけで、GDPが愕然と下がったとわかって騒ぐのは今の時点ではないのだけどね。

 金融サミットでは各国政府が内需拡大に努めることで合意した。ところが麻生政権の政策は迷走を深めている。
 次世代を担う環境分野などの新産業や、医療・福祉など内需関連の有望産業を政策的に刺激していくことこそが必要だ。歳出構造の思い切った転換や大胆な規制緩和など、構造転換に向けて明快なメッセージを発しないままでは、政治が景気の足を一層引っ張ることになる。

 この前段と後段が実は繋がってない。内需拡大が「次世代を担う環境分野などの新産業や、医療・福祉など内需関連の有望産業」というレトリックで呼応しているだけ。「次世代を担う環境分野などの新産業や、医療・福祉など内需関連の有望産業」が目下の内需を拡大させるわけないじゃん。
 「歳出構造の思い切った転換や大胆な規制緩和など、構造転換」が目下の対策のわけないってば。