朝日社説 下村氏受賞―これぞ基礎研究の輝き : asahi.com(朝日新聞社):社説

 結果論でこういう社説を書くのはしかたがない面もあるし、今年のノーベル賞はけっこうメッセージ性が強い。

 最後にものをいうのは人材だ。自然の不思議を追いかける楽しさや答えを見つけた時の喜びを幼いころから体感させる。柔軟な発想や思考を伸ばす。子どもたちの理科離れ、学生の理系離れがいわれる今こそ、そうした教育を工夫すべきだ。

 微妙に苦笑する。というのは、こう思っている理科系爺さんはすでに実践している。私なんか世間にあってゴミのような存在だが、老いつつ、微妙に理科系爺さんになり、センス・オブ・ワンダーというのを子どもたちに見せたいという思いに駆られているし、なにかとそう見せる。まあ、おちゃらけになるが、センス・オブ・ワンダー爺さんが必要なのかもしれない。なにげに下村さんのインタビュー映像をみたが、センス・オブ・ワンダー爺さんな感じだった。下村さんのお父っつあんだな。
 そういえば、以前、流氷について熱心に語る爺さんの話を聞いたことがある。面白かった。流氷というのはそれほど奥行きのあるものかと思った。そこからなにか、朝日社説子の喜ぶような「基礎研究の輝き」というのは出てこないだろうが、そこには基礎研究の輝きというものはある。
 オーロラ研究の赤祖父さんは私の伯父の友人で、伯父から話を聞いたことがある。ご本人にあったことはない。赤祖父先生もノーベル賞とは縁がないだろうが、基礎研究の輝きはあるだろう。まあ、微妙な感じはあるか。

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正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために: 赤祖父 俊一
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北極圏のサイエンス: 赤祖父 俊一