朝日社説 サブプライム―脱バブルで成長めざせ : asahi.com(朝日新聞社):社説

 90年代はIT(情報技術)革命で世界経済をリードしたが、IT株人気が度を超してバブルとなり、00年に崩壊した。このショックを打ち消すため超金融緩和を続けすぎた結果、こんどは住宅需要を過剰に刺激して住宅バブルを生んでしまった。バブルの過ちをバブルでごまかそうとした帰結が、サブプライム危機なのである。

 私の経済学の知識はお粗末なのでたいしたことは言えないが、バブルというのはそれが弾けて初めてバブルと言えるのではないか。とすれば、「バブルの過ち」というのは無理というか、そういう神のような前提に立ったとたん話はおちゃらけになるのでは。

 バブルに頼らず、とくに先進国を着実な成長軌道に乗せていくには、新しい成長エンジンが必要になる。
 それは、環境問題や高齢化など、これまで成長の制約要因になっていたものを、成長の誘因へ変えることではないだろうか。

 バブルは現状では必然的にともなうし市場はそれを安定化させる自律機能を持つ。グリンスパンが見誤ったのはむしろ金融工学的なリスク分散のデメリットではないか。という点では人類は少し賢くなったのでは。
 成長軌道についてはもっと単純に金融政策や資源問題でしょ。