意外とそのあたりに人生のアビス的増田

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好きな女性に彼氏がいることを知ってしばらくショックから立ち直れない。
完膚なきまでに振られるならまだ諦めがつくし気持ちの切り替えもできるけど、
「増田さんが良ければ今後も一緒にいてほしい」とか言うからかえって辛い一方。

 確か、ルイ・エモンの「白き処女地」だったか、マリアがなぜ婚約したかというと、彼が先に言ってくれたから、みたいのがあった。
 吉本隆明は80年代、女性には泥のようなニヒリズムがある、女性というのは男性を選択できないのではないか、とか、奇妙なことを言っていた。まだ、爺さん色気が残るころだったかもしれないし、それだ見ればトンデモネエなのだが、今でも自分にはぞっとした思いが残っている、というか。
 それなりに青春から世間を見てきた。どうも女性のこの問題は、究極的に暗くて深い何かがありそうに思えてならない。
 なぜその人を選んだの? にどこか奇妙に暗い深淵が潜んでいる。
 それが人生の幸せ・不幸せというものとちょっと違う。
 依然、なんだかわからない。
 ただ、現実問題、この問題に一生振り回されている男というのは少なからずいる。で、男はどう思うかというと、その問題は考えないことにしているということが多い。