NHK 特報首都圏 バターが消えた、見たよ

 ⇒バターが消えた : NHK首都圏放送センター [特報首都圏]

 バターが不足し、スーパーなどで手に入りにくい状態が続いている。国は乳業メーカーに異例の増産要請を行った。不足の背景には、生乳の生産過剰で2年前、減産が行われたことや、輸入バターなどの高騰で業者が国産バターの入手に走ったことなどが挙げられている。牛乳の消費低迷や飼料の高騰で経営が苦しい酪農家にとって生乳の増産は難しい問題だ。バターや牛乳を巡って今何が起きているのか、私たちの食卓はどうなるのか考える。

 よくわからなかった。
 ざっくりと見たところ、産業側には最低限を回し、市場調整は、一般の消費者にしわ寄せさせるという構造があるように思えた。お上としては、普通の庶民はバターがなければマーガリンでよいものね。
 あと、けっこう輸入はしているんだなとも思った。輸入関税を撤廃とまでいかなくても下げれば、一般向けにもバターは出てくるのだろうけど、それはしないよと。
 酪農家が困るし、と。でも酪農家は今でも困っている。
 変だなと思ったのは、牛乳って、水が除去できて保存が利く。そして保存したものに水を加えると元に戻る、もちろん、フレッシュさはなくなるけど、栄養価はそれほど変わらない。そのあたりの話はなかった。知っていて報道しないのか、私の知識が違うのか。
 いずれにせよ、酪農家を守ろうとして酪農家を締め上げ、市場も混乱させたというのはべたな失政なんだろうけど、オーストラリアの干魃の影響が大きかったというのは、ほうとおもった。渦中、この日記でもちょっと言及したけど、日本のメディアはあまりあれに関心もたなかった。
 あと酪農家を守ろうとしているというより酪農の団体を守ろうとしている感はあった。セブンイレブンとかがきちんと東京近郊の酪農家を組織すると問題はかなり解決しちゃうんじゃないか。そういえば最近タカナシも減っているし。
 個人的にはバターを使う人なので、困ったなとは思う。そして打開策もない。
 卵と牛乳が安価でなければ、近代国家は滅びると私は思うな、ちょっと大げさだけど。
 
 参考⇒極東ブログ: 牛乳の生産過剰問題