朝日社説 アフリカ開発会議―食糧と気候という難題 : asahi.com:朝日新聞社説

 アフリカ農業の発展のためには、先進国に有利な農業貿易構造を見直す必要もある。欧米は巨額の補助金付きで安価な小麦などをアフリカに輸出する。生産性の低いアフリカ農業では太刀打ちできず、カカオやコーヒーなど国際価格が不安定な商品作物に頼らざるを得ない構造がある。
 これでは自立した農業は発展できない。欧米の輸出補助金を撤廃するなど、より公正な貿易の枠組みを実現させなければならない。

 特に日本がね。
 ところで、「食糧と気候という難題」というけど、後者の気候については、少し違うように思う。かなり首尾良くいっても温暖化への取り組みは微々たるものだからだ。そして食糧の問題はアフリカの問題というより世界経済の問題だ。
 アフリカの問題は、というか、難題は、独裁と中国の軍事を巻き込んだ資源戦略だ。独裁の悲惨さはどうしようもない。中国は先日のジンバブエの問題でさすがに国際世論の手前小型武器輸出を停止したが、ひどいものだ。あと、日本ではあまり報道されていないが、アフリカでの華僑の活動も問題を起こさなければいいのだが。