日経社説 日米補完で石油高に対応を

 米国では原油を精製してガソリンなどの石油製品をつくる製油所の能力が不足気味だ。これが近年の米国のガソリン価格上昇につながり、ガソリン相場の上昇は原油相場をつり上げる要因にもなっていた。一方、日本では精製設備に余裕がある。これを活用して米国に製品を供給すれば、米国市場でガソリンなどの供給不安を和らげることができる。
 すでに日本の石油会社は、石油需要の増加が続く中国から原油の精製を請け負い、石油製品を中国向けに出荷するビジネスを拡大している。米国向けにも相互補完の形で石油製品供給を拡大することは、国際石油市場の長期的な安定につながる方策として評価していい。

 そうみたい。

 たとえ即効性はなくても、各国が原油相場過熱の背景にある将来の需給ひっ迫懸念を和らげる対策を打ち出すことは重要だ。サウジなど主要産油国の責任も重い。当面の世界の原油需要の見通しが下方修正され、現時点での大幅増産は合理的ではないとしても、原油生産能力を拡大する投資の継続は不可欠である。

 でもオイルマネーがその日本を購入しようとしているのではなかったかな。