serenity
自分ではほとんど使わない言葉だが、英語聞いていてなんどかキーワードのように出てきて、この語感をちょっと考えた。
tranquilityとは全然違う。
placidityには近いのか。
辞書を見ると、a state of peace and quietとあるから、メンタルな含みがあるのだろうな。
日本語だと「平穏」だろうか。
「静寂」ではないな。
「しずけさ」というのは和語ようでいて日本語の語感はうすい。
「おだやかさ」というのは近いように思うが、と字引を引くと、葡辞書に用例があり、ほおと思った。
和英を引くと、穏やかな calm; quiet; peaceful; mild; gentleとくるな。たしかに、gentleという語感に近い。
西洋の建築とか見ていると、石と空間による、威圧感とも言えない静寂への志向はある。
serenityはしかし海とか湖の語感がある。
字引をつらつら見る。serenでa seren summer dayというフレーズがある。うらうらに照れる春日にひばり上がりという感じか。しかし、心かなしもというわけでもない。
いずれも遠景の感覚はあるな。大森荘蔵の風情(ふうじょう)のような。
語根は、ラテン語でsernusでClearということ。ほぉ。
霧晴れる遠景か。
日本語の穏やかさというのはぼんやりした感じがあり、ちと違う。