久々に見た009はしんどかった

 昨日のNHKの特集で009を見たが映画版は途中で耐えられなかった。白黒版のXとの戦いは小学五年生のときリアルで見た記憶が蘇って、ある種困惑した。
 私にとって009は白、なので、その後の赤い009はよくわからない。
 平和や正義が実際にはテロ集団に結びついていくあの歴史と並行して思えて、まあ、そう見るべきではないという意見もあるのだろうけど、つらかった。
 異能な戦士集団が自己を世界とか他者のために命を捧げるというロマンは、その共同性のスコープのありかたで、戦争のイデオロギーと変わりない。私は、いつのまにか、そういう感性から離れてしまった。
 
追記
 ⇒漫棚通信ブログ版: 石森章太郎と読者世代

 というわけで、石森作品てのは、初期の才走った作品群、変身ヒーローもの、おとな向けウェルメイド作品群、の三つに分けることができます。そしてそれぞれに別のファンがついていたのじゃないでしょうか。

 その他に、けっこう女性ファンも多い。