朝日社説 追加出資可決―「石原銀行」延命の重い罪 : asahi.com:朝日新聞社説

 よくわからない。よくわからないというのは次のような考え方だ。

 再建の見通しが見えぬまま、巨額の税金を破綻(はたん)寸前の銀行につぎ込む。それを決めた東京都と議会の罪は極めて重い。

 ここでいう東京都は行政で、議会はとりあえず立法とすると、それが民主主義の手順で進められたのなら、誰が「罪は極めて重い」と言えるのだろうか。
 民主主義の機構ならそれは司法ということになる。では、司法であるなら朝日新聞はどのような関係者なのだろうか。実際には朝日は自己の正義の議論でただ、行政と立法を断罪している。そしてその正義とはこれ。

理由ははっきりしている。新銀行には再建の見込みも存在意義もほとんどなく、延命させると赤字がさらに膨れる。早く撤退すれば、都民の損失を最小限に抑えられると考えるからだ。

 そうかもしれない。だが、それこそが議会のプロセスで議論されるべき問題だと思うし、それができなければ、限界だと思う。