日経春秋 春秋(3/17)

中国チベット自治区ラサの騒乱で多くの死者が出た。遥(はる)かな異境の事件とは思えない。日本人と見間違う顔がテレビに映る。言語も根は同じらしい。数は一(チッ)二(ニ)三(スム)四(シ)五(ガ)……九(ク)十(チュウ)と発音する。ヤンジンさんの歌声に懐かしさを覚えるのも、江差追分に節回しが似ているからか。

チベットの遠い親戚(しんせき)かもしれない日本の福田政権の反応は、なぜかおっとりしている。

 気を抜いたコラムとはいえこれは違うでしょ。