日経春秋 春秋(2/29)

 「浦じまい」という言葉があるのを初めて知った。海難事故で行方の知れぬ家族や漁師仲間の捜索に区切りをつけ、海の安全を祈る儀式だという。海上自衛隊イージス艦と衝突した漁船の母港でも、人々はこの悲しい習わしに耐えた。

 しょこたんバッシングは浦じまい違反だったか。
 私は芸能的なニュースには関心ないが、このバッシングで思ったことは、彼女が幼くして父を失ったことの心の傷のようなものだった。
 ⇒中川翔子 - Wikipedia

中川 翔子(なかがわ しょうこ、1985年5月5日 - )は日本の女性アイドル、マルチタレント(ブロガー、歌手、タレント、グラビアアイドル、声優、漫画家、イラストレーター、女優)である。

 ⇒中川勝彦 - Wikipedia

中川 勝彦(なかがわ かつひこ、1962年7月20日 - 1994年9月17日)

 しょこたんの父は32歳で9歳の娘を残して死んだ。
 今回のバッシング元発言のオリジナルは以下だろうか。

「絶対に避けられるべき事故ですよね…。死ななくてすんだはずなのに、こんなことになるなんて…まだ23歳でね…これからの希望の光だったはずなのに…」

 彼女は「…まだ23歳でね…これからの希望の光だったはずなのに…」で父を想起したのだろうと私は思った。
 ま、そうでないにしても。
 私の父は私が31歳で死んだ。私は幼稚な人だったので、そのことでショックを受けた。だが世の中で若くして親を亡くす人はたくさんいる。そしてそういう人たちが受けた運命の傷のようなものに、世間はそれとなく配慮しているものだった。