毎日社説 社説:肝炎和解協議 これが政治決断とは情けない - 毎日jp(毎日新聞)

 ある意味ほっとしたというか、朝日がこう来るかと思っていたのだ。

 自分たちが受け取る和解金の減額まで申し出た原告側に、政府側が創設する基金への拠出金の積み増しという金額の問題にすり替えて決着を図ろうとしたこと自体が、筋違いと映る。舛添要一厚生労働相は記者会見で「この案が政治決断です」と述べたが、肩透かしを食ったと感じたのは原告だけではあるまい。
 福田康夫首相の指導力が、どのように発揮されたのかも不明だ。大阪高裁の和解勧告に応じる姿勢を示した上、「政府に責任がないというわけにはいかない」と述べていたから、政府として大幅に譲歩するものと期待されていた。それだけに、原告側が裏切りだと憤慨するのは、無理からぬところだ。

 まあ、それはそうなんだが。