外国語の早期学習なんだけど
これを科学的に議論することが難しい。というか、どのフレームワークか?
ちなみに、チョムスキーは第二外国語習得については十分自覚して凡人以上のコメントをしたことはないことはないはず。というか、彼はこの問題はUGとは独立だと見ているっぽい。(余談だけどチョムスキーの奥さんは言語と教育分野にいた人で、いくつか昔論文を読んだことがある。)
別の言い方をすると、言語習得の臨界期仮説は、基本的にネイティブ言語に対応するものであって、第二外国語とかの問題ではない、というか、ないようだ。
言語学プロパーの本音を言うと、こんな領域に足を突っ込むのはバカだろ、ということになっているはず。
で。
第二外国語習得では、そのストラテジーの効率性の問題と、対象学生の年代の問題は基本的に独立要素として扱うはず。という含みには、外国語の早期学習という着想そのものが暗黙に否定されているっぽい。
くどいけど別の言い方をすると、外国語の早期学習というのはどういう教育ストラテジーを取るのかということから分離されるので、そこのパラメーターが標準化されないとほとんど意味のある議論にならない。
あと、言語学的には、第二外国語習得の問題は、社会言語学の範疇になって、つまり、ファクツベースで教育効果のような議論はしない。あるいはごく行政対応的な実務課題への提言程度になる。クラスの人数が多すぎると効果的ではないといったような。
というか、外国語学習法そのものに、言語学は補助的な貢献しかしない(文法組織の整合性などとか)。
くどいけど。
どの学習法を取りましたか?
その学習環境はどうでしたか?
対象学生はどのように年代コントロールされましたか?
みたいのが議論されるのが、たぶん、科学手法なのであって、まあ、そういう発想をとらないのは、まあ。