朝日社説 首相訪米 「北朝鮮」をどう進めるか

 なんだこの社説。首をひねり三度読むにわからん。

 福田首相はきょう、就任後初の外国訪問に出発する。ワシントンでブッシュ大統領と会い、来週にはシンガポール東南アジア諸国連合ASEAN)プラス日中韓などの首脳会議に臨む。
 福田外交には、前任者にはない強みがある。靖国神社参拝や慰安婦問題といった、歴史認識にまつわる難問を抱えていないことだ。歴史問題は日本に対する不信をアジア諸国に呼び起こし、米国でも下院が非難決議を採択した。

 まず、ブッシュ会談があり、ASEANがある、と。
 歴史問題はすでに北京側は実質問題にしていない。この変な色目は朝日内部の上海閥的な勢力なのだろうか。れいの下院決議はトルコ問題の紛糾から米国の全体の空気は変わっている。あと徐ノーマンが活躍してくれたおかげもある。
 でここがわからん。

 首相が最初の訪問先に米国を選んだのは理解できる。安倍氏タカ派的な路線とは一線を画すにせよ、日米同盟を外交の基軸と位置づけ、協力していく。新首相としてこの基本を米側に印象づけるのは意味があるだろう。
 具体的なテーマとしてまず話し合ってほしいのは北朝鮮の問題だ。

 米国を選んだ理由が私には日米同盟的な問題と経済問題以外にはわからない。で、なぜ北朝鮮問題? そんなものを持ち出されてブッシュはなんと答えろと? 朝日の意図がわからない。煙幕?
 そして読み進めるにアセアンのほうの話が消えていく。なぜ?

 むしろ今必要なのは、不透明な東アジア情勢をどう安定させていくか、両国の外交戦略をすり合わせることだ。優先順位は何であり、互いにどのような役割を期待するのか、首脳レベルでの意思疎通をはかっておかねばならない。中国への認識は欠かせないテーマである。

 だったら当面の課題はミャンマーじゃないの? あと台湾の国連加盟問題とか。フィリピンでも、インドネシアでもいろいろ難問が起きている。

 首相はその果実を持って、第2幕のアジア外交へと転進してほしい。中国の温家宝首相や韓国の盧武鉉大統領との初会談、さらにはこの3カ国の首脳会談も予定されている。
 安定した日米関係がアジア外交の幅を広げ、それが米国に向き合うときの強みとなる。そんな骨太の外交戦略を描く旅にしてもらいたい。

 というか、この文脈では中韓と距離を置いたほうがいい。
 いずれにせよ、日米同盟をどうするつもりなんだろ、朝日は。
 ここでも、へたれているわけなのか?
 
追記
 ⇒朝日を擁護するつもりは全くないが・・・ - 気の抜けた備忘録

「北京側は問題にしていない」なら福田首相が「歴史問題まつわる難問を抱えていない」という朝日の見方と同じだろ。

 違うよ。
 (中国国内の権力闘争の基本図から勉強するといいよ。)