漢方・東洋医学というののテンプレ的誤解、twitterまとめ

 漢方というのは易とも関係しているけど、所定の古典が決まっているというか、黄帝内経。それなりにきちんと勉強しないとわからない。なので、そのあたりの知的体系をすっとばして、漢方・東洋医学を議論されても、ただの薬物と反応の分断された、曖昧なデータでしかない。
 漢方と呼ばれるものは古典に忠実な古方と、近世の発展があり、さらに、別の系列に本草学がある。
 昨今の漢方とかの議論は、というか、日本の漢方というか後世方の腹診ですらうまく伝わっていないようだし、中医の基本である脈診なんかの技術もない。それで漢方と言えるのだろうか。
 中国はというと、しかし、意外というと変ななのだけど現代中医は八綱弁証をきちんと発展させていたりする。
 日本人が東洋医学・東洋哲学と呼んでいるのは、意外と江戸時代の機械論的身体観に依拠してたりする。むしろ江戸時代になぜ日本がそうした機械論的身体観を形成したのかが不思議。もっともそこにちょこんと科学論が乗っかる。進化論についても同じだ。日本人は普通に進化論的な世界を受け入れているかに見える。(なので進化論は科学だと主張するのは単に江戸人のレベルだったりする。というか、ある種のアニミズムや汎神論の焼き直しだったりする。)
 朱子学というのは一種の心身統一的な物理学。だから倫理概念が実は物理的に措定されている。なのに日本近代はそれをべたに人間観の政治学倫理学として発展させてしまった。なのにその背景に機械論的人間観がある。