大手紙社説より

日経春秋 春秋(9/30)

咲けば必ず実を結ぶというナスにひっかけ「親の意見となすびの花は千に一つの無駄もない」などと言う。名人二代。志ん生親子の話は世襲も悪くないなと思わせてくれるが、一方、宰相二代の福田さん。あした国会で所信を表明する息子の脳裏を、亡き父のどんな意見がよぎるのだろう。

 「天の声も変な声」

産経社説 【主張】新聞・ネット融合 発想豊かに使いこなそう

 素直にいうと苦笑。新聞社と報道社は同じものとは限らないし、産経なんかも共同流している。
 あからさまに言うと、外信については、日本報道社不要っていうか邪魔。そのまま翻訳したのをもとに発信主体が取捨すればいい。問題は国内なんだけど、地方についてはコンソシアムみたいのを作ればいいだろう。業界については法的にごりごりとオープンに圧力をかけていけばいい。
 というと、報道面での最大の暗部というのは、結局政界と警察ということになる。この情報が報道系と癒着していること。基本的に人間のつながりというのがあるのはわかるけど。問題も多すぎる。っていうわけで、記者クラブっていうのは諸悪の根源であもるし、そんなのわかり切ったことなのにという点で、この手の話題、基本的になんにも変わらないだろうと思う。まあ、でも、変わる部分もあるだろうから見ていく部分は見ていく。

毎日社説 新政権経済運営 総論も各論も国民に示せ

 また、道路特定財源一般財源化への後ろ向きの姿勢は財政改革の趣旨に反する。高齢者医療費の窓口負担引き上げの凍結も説明できるような財源措置がなければ無責任である。安倍前政権と同様に選挙目当てのばらまきを交えた経済政策では、日本経済の前途に希望はみえてこない。

 「安倍前政権と同様に」は「民主党マニフェストと同様に」の誤植の類にも思えるが、いずれにせよ、この毎日のスタンスがそのまま堅持されるか微妙。空気が変わると論調変わるし。

朝日社説 集団自決―検定意見の撤回を急げ

 この問題、沖縄に長く暮らしたから心情的にはよくわかる。ただ、文科省は、別にイデオロギーだけでこれやっているかというと、かなりの部分はベタに歴史学の手順に則っているはずなんで、つまりは大半は方法論の問題。そこで明白に学問方法を逸脱した部分があれば、その限定性で批判すればいいだけのことではないかと思う。が、それが難しいという状況なのだろう。
 繰り返すけど、沖縄の心情みたいのはわかるんで、この問題はあまり関わりたくない。

朝日社説 日中35年―「なでしこ」の精神で

 たかがスポーツなんだからもっとナショナリズムとか出すのが国際的、とかでも別にどってことないわけで、こういう話を政治に繋げちゃうっていうのがまずいねと思う。ま、でも些細なこと。