産経社説 【主張】年金横領 膿出し切れずに再生なし

 「過去のことを『こんなにありました』とほじくり出す気はない。どこまで答えるかは、こちらの問題。不祥事の中身を公表することが社会保険システムへの国民の信頼を確保することにはならない」
 どうして「こちらの問題」なのか。横領されたのは国民の老後を支える大切な保険料である。国民が甚大な被害に遭っているのだ。加害者が社保庁なのである。その自覚が微塵(みじん)も感じられない。驚くべきコメントである。
 この発言が横領を隠蔽(いんぺい)し、横領の罪を犯した職員を処分せずに退職金まで支払って自主退職させてきた社保庁の甘い体質を象徴している。

 正しい社会主義なんだよ。