日経 春秋(8/26)

 良コラム。
 加藤一二三を見ていて面白いなと思うのはこの人は本当に将棋が好きなんだということかな。羽生とかはちょっと違う。彼はなぜゲームが成立するのだろうというメタがいつもある。むしろ、メタの面白さで打っているとというかある意味で純粋な数学者のような打ち方をしているのだが、彼も齢をとってきて、いろいろ変化がある。藤原秀行もそうだが、こういう人間の特異性そのものがある種の芸術的な感銘をもたらすし、この手のゲームの本質とはそういうドラマなのだろう。まあ、いろいろ言いたい人はあるだろうし、私は傍観者だし。